2013年6月12日水曜日
オリンパス事件
オリンパス事件(オリンパスじけん)とは、オリンパス株式会社が巨額の損失を「飛ばし」という手法で損益を10年以上の長期にわたって隠し続けた末に、これを不正な粉飾会計で処理した事件。
2011年、雑誌FACTAのスクープとイギリス人社長の早期解任をきっかけに明るみに出て、大きな注目を集め株価も急落、会長らは辞任、オリンパスは上場廃止の瀬戸際に立つことになった。オリンパス事件 報酬の不正隠しで逮捕6月11日 11時29分
オリンパスによる巨額の粉飾決算事件で、当時の経営陣らに不正な損失隠しの手口などを指南し、報酬として受け取ったおよそ22億円を海外の銀行口座に送金してマネーロンダリングをしたとして、東京地検特捜部は証券会社の元社員ら3人を組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、いずれも証券会社の元社員で、会社役員の横尾宣政容疑者(59)と羽田拓容疑者(50)、それに小野裕史容疑者(51)の3人です。
東京地検特捜部によりますと、横尾容疑者ら3人は、オリンパスによる巨額の粉飾決算を巡って、当時の経営陣らに損失隠しの手口などを指南し、5年前に報酬として受け取ったおよそ22億円を海外の銀行口座に送金してマネーロンダリングをしたとして、組織犯罪処罰法違反の疑いが持たれています。
これまでの捜査で3人はオリンパスから報酬として80億円余りを受け取ったとされていましたが、その後の調べで新たに海外の口座へのおよそ22億円の送金が裏付けられ、特捜部は、この資金が不正に対する報酬と判断しました。
特捜部は資金の流れの解明を進めるとともに、ほかにも報酬が渡っていなかったか捜査することにしています。
逮捕された3人は、オリンパスの1000億円を超える損失隠しを指南したなどとして、去年、金融商品取引法違反などの罪で起訴され、現在、公判前整理手続きが行われています。
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