取り込み詐欺
手口[
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電話や
電子メールで新規の取引を持ち掛け、何度か少額の取引を繰り返してはキチンと支払いを済まして相手側を信用させる。そうした上で注文や取引の規模を大きくし、また支払い条件も
掛け払いないしは
支払手形や
小切手とするなど直ぐに入金しない様にする。そして決済期日を見越して、注文した商品を処分して
廃業あるいは
倒産したりする。
以上が典型的な手口ではあるが、最初から大規模な商取引を持ち掛けたりするケースも少なくない。これらの舞台回しとなる企業や店舗は一見すると一般企業や店舗と変わらない内装や仕事振りであることが多いが、実際には社歴の古い
休眠会社を買収して業務の実態があるように見せかけたり
[1]、経営不振に陥った会社に営業支援と称して乗り込んでその信用を悪用する
[2]ことが多い。また、元々は正業だった企業や商店でも資金繰りなどに窮して取り込み詐欺に手を出すケースもある
[3]。
狙われる商品としては、一般家庭が使用する食品・電化製品や文房具・台所用品・洗剤や建築工具・事務用品、航空券・回数券や金券などの換金性の高い商品が多い。取り込まれた商品は
バッタ屋を介して
ディスカウントショップへと流れることが多く、過去にはディスカウントショップの経営者が取り込み詐欺のグループの「黒幕」となっていた事例もある
[4]。