【モンティ・ホール問題】
テレビのバラエティ番組で、回答者は三つのドアのうち一つを選ぶ。
テレビのバラエティ番組で、回答者は三つのドアのうち一つを選ぶ。
その背後のどれかには当りのの車が隠されている。
あなたがもしAのドアを選択したとする。
番組の司会者は、どこに正解の車が隠されているか知っていて、不正解のCのドアを開ける。
不正解
不正解
そして、あなたに「このままAのドアでもいいですか、それとも、Bのドアに変えますか」と聞く。
さて、あなたはAのドアのままでいるか、それともBのドアに変えるか、どちらが正しいかという問題である。
この番組は、IQ230の天才女性マリリン・V・サヴァントが監修に関わっていた。
普通に考えるとAのドアもBのドアも確率は1/2と同じで、最初に選択したことを変える必要はないように思える。したがって「AのドアでもBのドアでもどちらでもよい」というのが回答のように思えます。
ところがマリリンはきっぱりと「最初の選択を変えるのが正解です」と答えたから番組に非難が殺到した。
非難した人の中には大学教授や数学者もいたそうです。
ところがあとで解ったことなのですが、天才マリリンの答えが確率からいって正解だったのです。
最初の選択は、三つのドアから一つのドアを選択するもので、当たりの確率は1/3です。逆に考えると2/3の確率で外れるわけです。したがって初めの選択は外れている確率が高いことが言えます。
その不正解の高い状態で、司会者がさらに、外れのドアを開けます。
するとどうなるでしょうか?二つのドアが残され、一つは自分の選択した外れの確率が高いドアと・・・・、そうです、当りの高いドアが残されていることになります。
天才マリリンは、直観でそれを言い当てたのです。
「あなたは選択を変えるべきだ」と。
なぜそうなのか、これを数学の確率の式で表すと次のようになります。
最初の選択で当る確率=(1/3)×1+(2/3)×0=1/3
選択を変えた場合の当たる確率=(1/3)×0+(2/3)×1=2/3
偶然性を考える場合にとても参考になる話です