2017年7月6日木曜日
上原浩治投手はなぜ三振が取れるのか?
ボストン地元紙が“問題提起”「なぜ142、3キロで打者が空振りするのか」
地元紙「ボストン・グローブ」が、レッドソックス・”について分析している。
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同紙の名物記者、ニック・カファルド氏は上原について取り上げた記事の中で「なぜ打者がウエハラの88、89マイル(約142、143キロ)の直球で空振りするのか、今まで疑問だった」と“問題提起”。メジャーのクローザーとしてはかなり遅い部類に入る球速で、上原が強打者たちから空振りを量産する理由について言及している。
「ある分析家は、すべてが回転率の問題だと説明してくれた。メジャーリーグのピッチャーの速球回転率の平均は、1分間で約2200回。ウエハラは2700回だ。バッターは腰より上にボールが来たように見えるが、多くの場合、バットはボールの下で空を切る」
カファルド氏はこのように説明。回転率が平均を大きく上回る上原の直球は伸びがあるため、バッターはボールの下を振ってしまうという。初速と終速の差が少なく、実際のスピードよりも速く見えるとされる右腕のボールは、やはり打者にとって厄介のようだ。
世界一の2013年に驚異の奪三振率を記録した上原
落差のあるスプリットも大きな武器としている上原は、メジャーでの通算奪三振率(9イニング当たりで奪う三振数)10.6をマークしている。レッドソックスのワールドシリーズ制覇に大きく貢献した2013年には、自己最高の12.23を記録。その年、60イニング以上投げた投手の中では、メジャー全体で7位、ア・リーグでは3位の数字だった。
今季はブレーブスからメジャー屈指のクローザー、クレイグ・キンブレルがトレードで加入したため、セットアッパーとして起用される予定となっている。ただ、FAとなっていた先発投手のデビッド・プライスを超大型契約で獲得するなど昨季最下位からの巻き返しを目指すレッドソックスにおいて、上原がキーマンの1人となることは間違いない。
驚異の回転率を誇る直球で、メジャーの猛者から空振りを量産する投球に今季も期待したい。
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