「復興の狼煙」ポスターの広告会社が破綻
読売新聞 5月15日(水)11時44分配信
東日本大震災の被災地に立つ住民の写真と、「前よりいい町にしてやる。」などのコピーで復興への思いを伝えている「復興の狼煙(のろし)」ポスターの制作・販売を実質的に担当している盛岡市の広告会社「前田創作舎」が事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことが14日、分かった。
ポスター制作の継続は未定という。
帝国データバンク盛岡支店によると、負債総額は約5300万円。同社は1986年の設立以来、県内の広告賞受賞などの実績を重ねていたが、大口の取引先の破綻や売上高減少で経営が悪化していた。従業員6人を4月30日付で解雇した。
ポスターは、震災発生直後の2011年3月下旬頃から「『復興の狼煙』ポスタープロジェクト」としてスタート。ネットなどを通じ「感動した」などの反響が広がり、B3判のポスターが県内を中心に多くの場所で掲示されている。海外向けに英訳版も制作された。ポスターは同社を通じネット販売され、収益は被災自治体に寄付されている。
同社の川村英夫社長は、「ポスター制作の継続を含め決まっていない。現時点では何も答えられない」としている。
最終更新:5月15日(水)11時44分
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