2014年2月5日水曜日

伊藤若冲の大作「鳥獣花木図屏風」


プライスコレクションを代表する若冲の大作「鳥獣花木図屏風」のみを展示するコーナーです。8万6千個ものマス目に色を埋めるという、気の遠くなるような作業の果てに完成したこの屏風。その個性的な描き方は、現代においても私たちの目を奪います。しかしそれ以上にこの屏風を魅力あるものとしているのが、描かれた動物や鳥たちです。白象と鳳凰を中心にたくさんの動物や鳥たちが集う様子が、ユーモラスな形と明快な色彩で表現されています。明るくそして楽しげな画面には生命の輝きが感じられ、その点においてもプライスコレクションを象徴する作品といえるでしょう。
 
【鳥獣花木図屏風】花も木も動物もみんな生きている
伊藤 若冲
6曲1双 各168.7×374.4cm
若冲は仏教に深く帰依し、「草木国土悉皆成仏」(そうもくこくどしっかいじょうぶつ:草木や国土のように心を持たないものでさえ、みんな仏性があるから、成仏する)という考えを身につけていました。代表作の《動植綵絵》、そしてプライスコレクションの白眉とも言うべき《鳥獣花木図屏風》には、若冲のそんな考え方が色濃く投影され、「生命」の煌めきと歓喜に満ちています。