2015年3月30日月曜日

村田美夏さんの投資手法公開「現金掴み取り」「フル勃起チャート」


年収2億円「ウルフ」村田美夏さんの投資手法公開「現金掴み取り」「フル勃起チャート」
いま、人気急上昇中の個人投資家がいる。しかも女性ながら、いつしか人からは「ウルフ村田」と呼ばれるようになっていた。年収2億円で東大首席卒業の村田美夏さん(43)だ。個人投資家として生きていく道を選択し、毎年のように利益6を出し続け、昨年の年収は2億円。10倍になるような銘柄を確実にキャッチしているようだが、投資を始めるきっかけは何だったのか、そして、どのような投資手法を操っているのか、投資哲学、投資手法などを聞いた。

■東大時代に貯めた1000万円が元手


 「『ウルフ村田』と同じ車両だ」

 ツイッターにこんなつぶやきがある。取材場所に電車で移動する間に、同じ車両にたまたま乗り合わせた乗客が気づいて咄嗟に書いた模様だ。芸能人というわけではないが、TVの出演依頼が急増している。TV向けの演出が有るとは言え、突っ込み巧者の芸人をも困惑させるトークは爆笑せずにはいられないほど。人気になるのは理解できる。

 村田さんは、女子御三家・桜蔭中、高から、東大経済学部へ入学。首席卒業し、日本長期信用銀行入行という綺麗な経歴が並ぶ。勉強しかしなかったというが、大学生時代はアルバイトにも精を出して、約1000万円の貯金をしたそうだ。これが、現在までにいたる投資の軍資金にもなっている。

 元々、家族が株式投資を行っていたことや、親類が証券取引所で働いていたこともあり、投資は身近な存在であった。「取ってくれるところ」という理由で選んだ銀行を30歳で退職し、「デイトレードができれば、無職女子でも生活はできますから。それだけでセーフティーネットになります」と、専業投資家として生きていくことを決めた。

 専業投資家だが「お酒が好きだから、飲めてお金がもらえる」という理由で、一時は夜にはホステスもしていたので実質的には兼業だった時期もある。指名ナンバー1になったこともあったが、地方の親戚からは風俗勤務と間違われたことが悲しかったそうだ。

 そうした人生経験も活かしつつ、個人投資家として成功を収めている。

■トレードを一部公開

 2013年は前年の12年の終盤から続いたアベノミクス相場で利益を出した投資家は多いが、村田さんも年季が入ったトレードで2億円の利益を出した。利益を出した銘柄を挙げてもらうと「アイフル、ケネディクス、ミクシィ…」など、アベノミクス相場の代表銘柄が出てきた。この3銘柄だけでも数倍になっているものばかり。では、どうやってこれらにうまく乗ることができたのか。そのコツは次の2点だという。

・大きな動きの初動である
・板の厚さがある

 「初動で取れれば取れるほど、利益幅も大きくなります。そこで取れれば、あとは軽く流しておいても大丈夫です」

 村田さんはデイトレード、スイングトレードを局面によって使い分けているが、チャートを見続けることによって、各銘柄特有の動きのクセを掴むことができるのだという。ファンダメンタルとテクニカルを組み合わせて取引する株を選んでいる。ひとくちに言うのは簡単だが、実践となると年季が必要だ。

 例に挙げたアイフル、ケネディクス、ミクシィは大相場が到来するまでは、完全ななぎ相場。しかし、いずれも二つの要素が揃っていたために買い出動した。板とは「売り」「買い」の気配値のことで、板が厚いと売買が活発になりやすく、相場の動きを産むエネルギーの材料ともなる。嵐の前の静けさから一転して、大きな動きが出る時に、チャンスをモノにした。

 アイフル、ケネディクスは金融緩和政策銘柄、ミクシィはソーシャルゲーム銘柄とそれぞれテーマを代表する銘柄。村田さんの「フル勃起チャート」(急騰するチャートの意味で使用)の画像をまとめているコレクションの中にあった。

■「現金掴み取り理論」は封印
◆アイフル 昨年5月に1658円の高値。
 2012年10月後半からは出来高が1ケタ増えて、それまで貯めていた力を吐き出すように急騰していった。
◆ケネディクス 昨年4月に849円の高値。
 2012年10月から動意付いて、年末にはひとたび落ち着いたものの、翌13年に入ってから急騰した。
◆ミクシィ 今年7月に入ってから5000円を突破。
 2013年12月にモンスターストライクの売上が絶好調で人気化し、出来高も2ケタ増、それに伴い株価も急上昇していった。現在も上昇が続く。
 3銘柄のうち特にアイフル、ミクシィの株価は最大で10倍以上に。アイフルは200円台で買いエントリーし800円台で一度完全に退散している。「普段は『現金掴み取り理論』(デイトレードで素早く利益を確定する意味で使っている)でトレードしますが、相場が良い時だったのですぐには降りないでスイングでトレードをしていました。でも、相場がいい時はストロングホールドですよ。いつもいつも、お宝を掴めるわけではゃありませんからね」という。

 売り時は買い時より難しいとも言われるが、息の長い上昇相場になることを予見していたのか、アイフルではある程度の上値を追いかけていき、結果として利益を伸ばすことができた。

 入れる資金は一般的な個人投資家よりは多いが、マチマチだ。信用取引についても「『人生是、買いつけ余力』ですから、信用取引はフルにはいかないんですよ。いざ、勝負という時に備えておかないと」ともいう。

 もちろん、相場はうまくいくばかりではない。アイフルの二匹目のドジョウを狙いアプラスも買いエントリーしたが、思ったほど動かずに早々に撤退しているという。村田さんは瞬間的なヒラメキも多いといい、自身を直感で動くタイプだと自己分析するが、こうした危機管理もお手の物のようだ。

 2013年は2億円を稼いだが単なる一発屋ではない。この攻守のバランスの良さが、専業で長生きできる理由なのだろう。その積み重ねが、1ページ目の資産の一部を示す5億円の口座画面がそれを物語っている。

水道代めちゃ安くなる がっちりマンデーで話題の節水ノズル DG TAKANO『バブル90』


水道代めちゃ安くなる がっちりマンデーで話題の節水ノズル DG TAKANO『バブル90』


手洗い場や厨房の蛇口にとりつけるだけで、水の使用量を通常の5%まで減らせる。そんな魔法のようなノズルがある。

 大阪生まれのスタートアップ、DG TAKANOが売っている『バブル90』だ。TBSの生活情報バラエティ番組「がっちりマンデー!!」で放映、これはすごいと注目を集めた。

 業務用で、価格はオープン。バブル90を使ったところ、あるラーメン屋チェーンでは水道代が年間120万円が66万円、同じくある部品組立工場では年間200万円が130万円に下がったというから驚きだ。今後はシステムキッチンで使える家庭用も開発する予定とのこと。






 ウォシュレットなどで使われる、水泡(バブル)を含んだ水「脈動流」を水圧だけで生み出し、少ない量の水でも強力な洗浄力を得るしくみ。ただ水に空気を含ませるだけでなく、空気を振動させて水泡を作り出し、勢いよく吐き出す構造を独自技術で実現させた。

 蛇口のあらゆる規格に対応し、メンテナンスも不要。取り付けるだけで5~10年は使えるそうだ。

もっといいモノが作れる

 開発元DG TAKANOの高野雅彰代表は、東大阪市の金属加工工場の3代目で開発者だ。

 あるとき工場に節水製品を持ち込まれ「これと同じものを作って欲しい」と言われた高野代表。「いいですよ」と二つ返事で引き受けたが、その市場価格を聞いて驚いた。

「この程度の製品がそんな高価に売られているなんて」

 うちで作るなら、もっといいモノが作れる。そんな思いからバブル90の開発を開始した。

 「良いものを適正価格で」という思いから計17回もの試作をくりかえし、2008年の開発開始から1年ごしで現在の形を完成させた。

節水の魔法で世界の問題を解決する

「目標は世界を『節水する』ことだ」

 高野代表はそう語る。見据えているのは水ビジネスだ。

「地球は水の星と言われるが、98%は海水だ。水不足が深刻化する中、農業用水は使える水の70%を使っている。世界で必要な食料が倍増すると言われる中、使える水を増やさなければならないと、水メジャーがプラントやインフラを作っている」

 水ビジネスの市場規模は2025年までに世界110兆円規模にふくらむとされる試算もある。一方、水メジャーはフランス・イギリスが中心。そんな水メジャーに対抗できるだけの実力がバブル90にはあると高野代表は考えている。

「われわれに水のプラントは作れないが、バブル90はプラントを作るのと同等の力を持つ。1人の水の消費量が1日10リットルとすれば、70億人が1日700億リットルの水を節水できることになる」

 大阪の金属加工工場で生まれた小さなノズルが、魔法のような力で世界の問題を解決せんとしている。素直に言える。これはすごい。

2015年3月29日日曜日

異色の国産ボードゲーム「枯山水」が話題 その渋すぎる世界観


異色の国産ボードゲーム「枯山水」が話題 その渋すぎる世界観


ボードゲーム業界で、日本庭園造りをテーマにした渋いゲームが隠れたヒット作になっています。その名も「枯山水」。税込み8100円という高価格ながら、そのユニークな世界観が新たな客層を取り込んでいます。
砂・コケ・石を並べて「わびさび」を競う

 プレーヤーは庭師として、砂やコケなどの絵柄のタイルを1枚ずつ引きながら、各自の庭園ボードに並べていきます。
 タイルを敷き詰めた庭園には、「座禅」によって稼いだ「徳」ポイントを使うことで、好きな形の石を置くことができます。
 また、雪舟や千利休など、庭師として著名な歴史上の人物のカードを使って、タイルをきれいに並べ替えたりなどの特殊効果を得ることができます。




ゲーム風景のイメージイラスト

出典:ニューゲームズオーダー

 できた庭園の出来栄えは、デザインの規則性などで採点されます。
 大きな立石が置かれたコケのタイルが2つ並ぶ「蓬萊山ボーナス」、2×3枚のタイルの対角に石がある「桂馬置きボーナス」などの加点もあり、合計点数が最も高いプレーヤーが、最も「わびさび」を表現した庭師としてゲームに勝利します。




特殊効果が使える作庭家カード。歴史上の人物が実名で登場する

出典:ニューゲームズオーダー
「コンセプトが渋い。パッケージも渋い」

 このゲームを生産・販売するのは、ボードゲーム輸入卸会社「ニューゲームズオーダー」。同社が共催した企画コンテストの大賞受賞作を商品化し、2014年11月に発売しました。
 発売当初から、その奇抜なテーマやパッケージが話題になりました。ツイッターでは、「コンセプトが渋い。パッケージも渋い」「なにこれちょっとやりたい」など、ボードゲームをやらない人たちからも反響がありました。




加齢臭がしそうな?渋すぎるパッケージは、十数枚の試作イラストから選んだ渾身の一枚を採用

出典:ニューゲームズオーダーの公式ツイッター




「枯山水」が大賞を受賞したコンテストでのプレーの様子

出典:東京ドイツゲーム賞2次審査 - 枯山水:YouTube
手作業で少量生産、会心のヒット

 税込み8100円という高価格に関わらず、注文に生産が追いつかない人気で、専門店からも引っ張りだこに。1月末時点で560セットを出荷しました。
 小規模メーカーとしては会心のヒット作だそうです。

 ただ、社員自ら手作業で石に色を塗ったり梱包したりするため、大量生産は難しく、当面は月間150セットのペースで出荷を続ける計画です。




手作業で塗装され箱詰めを待つ、石のパーツ

出典:ニューゲームズオーダーの公式ツイッター
SNSで自分の「庭」自慢も

 ネット上では、実際にプレーして仕上げた自分の庭園の写真をアップする人も増えています。
 「そこはかとなく楽しかった」「庭に石を配置して、眺めてうっとりするのが楽しいw」「勝っても負けても自分の庭に愛着が湧く」といった感想が寄せられています。



ボードゲーム市場拡大に期待

 もともと、大メーカーによる欧米のゲームの翻訳版が定番商品とされる国内ボードゲーム市場で、小メーカーによる国産ゲームのヒットは珍しいといいます。
 
 同社開発・販売責任者の吉田恒平さんは、「予想を良い意味で裏切るもので、非常に驚いています。従来ボードゲームを買ったことが無い、遊んだことが無いという完全に新規の方の目にも触れ、遊んでいただいているようです」と、国内ボードゲーム市場の拡大に期待しています。
 また、あくまで主たるビジネスである欧米ゲームの翻訳に注力しつつ、引き続きユニークなオリジナルゲームの発掘・販売を進めたい、と抱負を語っています。

2015年3月26日木曜日

「週末副業」


タイプ別「週末副業」

※★はおすすめ度
転売型●目利き力が勝負

中古カメラ転売 ★★★★★
デジタルカメラ、とりわけミラーレス一眼などの人気機種の回転は早い。単品ではなく、レンズやフィルターなどをセットにすれば買い値よりも高額になる可能性が高い。

古着の転売 ★★★★★
海外サイトからブランド服を輸入して、ブランド古着店に転売したり、古着屋で仕入れた服をネットでオークションに。レディースファッションのトレンドに強い人向き。

海外向けフィギュア転売 ★★★★☆
日本製のフィギュアを海外のアマゾンで、外国人ユーザー向けに販売。国内ポップカルチャーを、外国向けに紹介するサイトなどで海外のトレンドをつかんでおきたい。

本のセドリ ★★★★☆
副業の代名詞ともいえる、古書などのセドリ。最近では書籍のISBNコードを打ち込むだけで、自動査定で相場がわかるサイトも。手間はかかるが低リスク、中リターン。

電子セドリ ★★★☆☆
ネットオフなど発送以外のほとんどの部分をネットに特化したセドリ。リアルセドリよりも仕入れが若干高くつくものの、薄利多売のつもりで数をこなせば補填も可能。
アルバイト型●意外にオイシイ!?

飲食系アルバイト ★★★★☆
飲食系チェーンのブラック報道などで応募状況が悪化し、好条件の募集が相次いでいる。課題は、年下の店長やアルバイト仲間との人間関係だが、月5万円はかたい。

スポーツ指導 ★★★★☆
「経験者」「中級者以上」という条件は付くが、趣味と実益を兼ねられる。当然ながらインストラクター資格があると有利。時給の相場は1500~2000円程度。

週末保育 ★★★★☆
保育にまつわる事件などもあり、信頼できる人材の確保が業界としても急務に。保育士、もしくは幼稚園教諭の資格があればグンと有利に。時給1000~1200円程度が相場。

着ぐるみ ★★★☆☆
自治体、企業を問わず、全国的に激増したゆるキャラのおかげでニーズ増。ただし、冬場でも暑いくらいなので、いまの時期は……。時給1000~1200円程度が多い。

ツアーコンダクター ★★☆☆☆
派遣会社に登録し、週末の日帰りツアーや1泊2日のツアー担当に。旅程管理主任者の資格が必要になるが、派遣会社の研修で取得も可能。日帰りの日当で数千円程度。



成果報酬型●当たればデカイ!?

株式投資 ★★★★☆
もっともスタンダードな“副業”だけにベネフィットもリスクも言わずもがな。むしろ企業体質や事業展開など、市況の最新状況を“本業”にフィードバックする狙いで。

クラウドワーキング ★★★☆☆
エンジニアやライター、デザイナーのほかテープ起こしなど幅広い募集案件がある。通常、プロに発注する相場よりも安価な依頼も多いので、未経験でも参入の余地あり。

アフィリエイト ★★★☆☆
アマゾン、楽天、Yahoo! など無数のアフィリエイトがある。とはいえゼロからの参入は厳しいので、書籍などでの勉強や対面での講演や交流会への参加は欠かせない。

ワンルームマンション経営 ★★★☆☆
昔ながらの副業だけに、成功すれば安定的な利回りが期待できる。湾岸エリアの再開発などエリアごとに変動要素が大きいだけに、好機とも捉えられる。

モーニングコール ★★☆☆☆
指定された時間にモーニングコールをかけるサービス。相場は1件100円。携帯電話は自前のケースが多い。単価は高くないが、朝の時間を有効活用できる人には◎?
特殊技能型●特技を換金!!

ハンドメイドマーケット ★★★★☆
ハンドメイド品を出品できるマーケットがこの数年で続々登場。デコアートなど手作り品の写真をサイト上にUP。販売手数料の有無など運営形態はさまざま。

LINEスタンプ作成 ★★★★☆
14年4月にスタートした『LINEクリエイターズマーケット』。なんと売り上げの50%が利益になる。プロを差し置いて、1日10万円以上を売り上げたアマチュアも複数存在する。

YouTube動画作成 ★★★☆☆
YouTube パートナープログラムに登録するとUPした動画の再生回数に応じて報酬が受け取れる。なかには年収数千万円といわれる“カリスマユーチューバー”も。

ストックフォト ★★★☆☆
自分で撮影した写真をPIXTA、photolibraryなどのストックフォトサービス上で販売する。クオリティが高く貴重な写真ほど高額でも売れる可能性が高い。ニッチを探せ。



週末もてなし料理 ★★★☆☆
もてなす人と食べたい人のマッチングサイト「キッチハイク」では自分の得意料理に好きな値段をつけて、客を招くことができる。メーンターゲットは外国人観光客!

2015年3月3日火曜日

人工知能 なくなる仕事


仕事はほぼ半減する
(註)オズボーン氏の論文『雇用の未来』の中で、コンピューターに代わられる確率の高い仕事として挙げられたものを記載

「コンピューターの技術革新がすさまじい勢いで進む中で、これまで人間にしかできないと思われていた仕事がロボットなどの機械に代わられようとしています。たとえば、『Google Car』に代表されるような無人で走る自動運転車は、これから世界中に行き渡ります。そうなれば、タクシーやトラックの運転手は仕事を失うのです。

これはほんの一例で、機械によって代わられる人間の仕事は非常に多岐にわたります。私は、米国労働省のデータに基づいて、702の職種が今後どれだけコンピューター技術によって自動化されるかを分析しました。その結果、今後10~20年程度で、米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高いという結論に至ったのです」

人間が行う仕事の約半分が機械に奪われる—そんな衝撃的な予測をするのは、英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授である。

そのオズボーン氏が、同大学のカール・ベネディクト・フライ研究員とともに著した『雇用の未来—コンピューター化によって仕事は失われるのか』という論文が、いま世界中で話題となっている。

同論文の凄味は、702の職種すべてについて、コンピューターに取って代わられる確率を仔細に試算したことにある。言うなれば、これから「消える職業」「なくなる仕事」を示したに等しく、これが産業界に衝撃を与えているわけだ。

右に載せたのは、そうした「消える、なくなる」可能性の高い主な仕事である。いずれもコンピューターに代わられる確率は90%以上という驚くべき数字が弾きだされている。

3Dプリンター、発明したのは日本人 なのに逃した特許


3Dプリンター、発明したのは日本人 なのに逃した特許




1980年2月。名古屋市工業研究所に勤務していた小玉秀男(64)が、後に3Dプリンターの技術につながるヒントを得たのは、新聞の印刷プロセスからだった。

 名古屋市で開かれていた展示会。

 ガラス板の台座に液体樹脂が塗られていた。樹脂は光が当たった部分だけが固まる性質があり、洗い流すと固まった部分だけが盛り上がった。文字の形に光をあてると、その部分だけが盛り上がってハンコのようになり、そこにインクをつけて新聞を刷る――という仕組みだった。

 帰りのバスの中で突然ひらめいた。この工程を繰り返して樹脂を重ねれば、立体物が作れるはずだ。

 4月、小玉は手のひらに乗る大きさの2階建ての家をつくった。厚さ2ミリの層を27枚重ねた家は、細かい間取りやらせん階段、食卓まで作り込まれていた。

 小玉は特許を申請しようと周囲に相談したが、職務上の発明ではないと受け止められ、職場の支援は得られず、自力で特許は申請した。論文を書いて日本と海外で発表し、アイデアを公開したが、反響は芳しくなく、意気消沈。特許を得るには申請後に「審査請求」をする必要があるが、その手続きをしなかった。

 ところが、95年、小玉は英国の民間財団が優れた発明に贈る「ランク賞」を受賞。3Dプリンターの基礎技術を世界で初めて発表したことが評価された。このとき、共同受賞者がいた。米国のチャールズ・ハル。小玉に遅れること4年、84年に特許出願し、3Dシステムズというベンチャーを起業していた。

 3Dシステムズはいまや、米ストラタシス社に次ぐ3Dプリンターの世界の2大大手だ。小玉の試算では、もし自分が先に特許を取得していたら、日本だけで40億円、米国でも取得していたらもう1けた多い利益が日本側に生まれていたはず、という。小玉は当時の思いをこう振り返る。「失敗したと、悔しい思いをした。自分の研究成果の意義をもっと分かってもらう努力をすべきだった」

 米国ではいま、一般家庭にも3Dプリンターが普及しつつある。

 5月、西海岸のサンフランシスコ湾に近い広大な展示会場で行われた「メーカーフェア」。市民グループやベンチャーが、3Dプリンターでつくった作品を並べていた。アクセサリー、コップや花瓶、有名人の胸像まで。身近なものはお店で買わず、自分で作って楽しむ動きが広がっている。

 各国の企業が参加する世界最大の家電ショー「CES」で今年、昨年に比べて3Dプリンターのコーナーが急激に拡大した。

 そこにいた、3Dシステムズのいまの最高経営責任者(CEO)、エイブラハム・ライケンタルはいう。「3Dプリンターは今後の数年間で、かつてのインターネットのように家庭に急速に浸透していくはずだ。ロボット技術や人工知能のように、製造業を変えるだろう」