2015年10月29日木曜日

「日本一の過疎」に韓国人が殺到!~「田舎の小さなパン屋」が熱狂的に支持されるワケ


「日本一の過疎」に韓国人が殺到!~「田舎の小さなパン屋」が熱狂的に支持されるワケ




どうしてこんなに働かされ続けるのか? なぜ給料が上がらないのか? 自分は何になりたいのか?――人生どん底の著者を田舎に導いたのは、天然菌とマルクスだった。講談社+ミシマ社三島邦弘コラボレーションによる、とても不思議なビジネス書ここに刊行。「この世に存在するものはすべて腐り土に帰る。なのにお金だけは腐らないのはなぜ?」--150年前、カール・マルクスが「資本論」であきらかにした資本主義の病理は、その後なんら改善されないどころかいまや終わりの始まりが。リーマン・ショック以降、世界経済の不全は、ヨーロッパや日本ほか新興国など地球上を覆い尽くした。「この世界のあらたな仕組み」を、岡山駅から2時間以上、蒜山高原の麓の古い街道筋の美しい集落の勝山で、築百年超の古民家に棲む天然酵母と自然栽培の小麦でパンを作るパン職人・渡邉格が実践している。パンを武器に日本の辺境から静かな革命「腐る経済」が始まっている。
【著者・渡邉格(わたなべ いたる)から読者のみなさんに】
まっとうに働いて、はやく一人前になりたい――。回り道して30歳ではじめて社会に出た僕が抱いたのは、ほんのささやかな願いでした。ところが、僕が飛び込んだパンの世界には、多くの矛盾がありました。過酷な長時間労働、添加物を使っているのに「無添加な」パン……。効率や利潤をひたすら追求する資本主義経済のなかで、パン屋で働くパン職人は、経済の矛盾を一身に背負わされていたのです。
僕は妻とふたり、「そうではない」パン屋を営むために、田舎で店を開きました。それから5年半、見えてきたひとつのかたちが、「腐る経済」です。この世でお金だけが「腐らない」。そのお金が、社会と人の暮らしを振り回しています。「職」(労働力)も「食」(商品)も安さばかりが追求され、
その結果、2つの「しょく(職・食)」はどんどんおかしくなっています。そんな社会を、僕らは子どもに残したくはない。僕らは、子どもに残したい社会をつくるために、田舎でパンをつくり、そこから見えてきたことをこの本に記しました。いまの働き方に疑問や矛盾を感じている人に、そして、パンを食べるすべての人に、手にとってもらいたい一冊です。

第一部 腐らない経済
第一章 何かがおかしい(サラリーマン時代の話・祖父から受け継いだもの)
第二章 マルクスとの出会い(父から受け継いだもの)
第三章 マルクスと労働力の話(修業時代の話1)
第四章 菌と技術革新の話(修業時代の話2)
第五章 腐らないパンと腐らないおカネ(修業時代の話3)

第二部 腐る経済
第一章 ようこそ、「田舎のパン屋」へ
第二章 菌の声を聴け(発酵)
第三章 「田舎」への道のり(循環)
第四章 搾取なき経営のかたち(「利潤」を生まない)
第五章 次なる挑戦(パンと人を育てる)







パン屋が書いた異色の「経済書」が韓国で大ウケ

 去る9月30日(水)の夜、韓国・ソウル市内のカフェで講演イベントが開かれた。会場に集まった100名ほどの観客の眼差しは、日本からやって来た一組の夫婦に向けられていた。

 前のめりになってふたりを見つめ、ふたりの言葉を熱心にメモに残す(もちろん通訳が入っている)。質疑応答の時間には客席で次々と手が挙がり、講演終了後はサインを求めて長い列ができる――。

 韓国の人たちの注目を集める一組の夫婦とは、人口7,600人、山間に人々が暮らし、林業が盛んな鳥取県智頭(ちづ)町でパン屋とカフェを営み、ビール事業への挑戦も始めた「タルマーリー」の渡邉格(いたる・44歳)・麻里子(37歳)夫妻だ。

 夫の格さんは職人としてパンやビールの製造に取り組み、妻の麻里子さんは女将として売り場の一切を取り仕切る。ふたりのもとでは、5人の従業員と3人のアルバイトスタッフが働く。

 「タルマーリー」は日本でもその名が広く知られている。休日ともなると、鳥取県内のみならず、広く中国・関西地方から、ときには九州や関東からも、大勢の人が「タルマーリー」目掛けてやってくる。先のシルバーウィークには一日400人もが訪れたという。

 店は、決してアクセスのいい場所にあるわけではない。鳥取市内からでもクルマで50分ほど、大阪からならクルマで2時間ほどかかる。そういう場所に、わざわざ人が訪ねてくるのは、夫の格さんが2013年9月に出版した1冊の本の影響が大きい。

 『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』(講談社)。

 このちょっと変わったタイトルの本は、著者がパン屋の視点で資本主義経済の問題点を指摘し、それを克服するための経済・経営のあり方を模索する現状を描いたものだ。発売以来、日本でも読者の支持を集め、2015年10月現在で8刷2万部とロングセラーになっている。

 この本が、昨年6月に韓国で翻訳・出版されると、日本以上に大きな反響で受け入れられた。

 新聞、テレビなどのさまざまなメディアで取り上げられ、1年あまりで10刷3万部に達している。韓国の人口は5,000万人弱で日本の4割ほど。単純計算すれば、日本で7万部を超える売れ行きに相当する。

 冒頭で紹介したイベントは、韓国のネット書店4社(YES24・Interpark・KYOBO・Aladin)と、韓国でこの本を出版した「The SOUP」社が共同で開催した「読者の集い」だ。

 翌10月1日(木)夕方にも100名規模の「読者の集い」が開催され、会場は読者の熱気に包まれた。聞けば、2回合計で200名の枠を上回る読者からの申し込みがあり、抽選が行われたという。

 この日もタルマーリーのふたりに次々と質問や感激の声が寄せられ、講演終了後はやはり長時間のサイン会となった。なかには、「タルマーリーで働きたい」と熱い想いをぶつける高校生の姿もあった。ふたりと言葉を交わして歓喜の表情を浮かべる人たちの姿は、「読者」というよりも「熱狂的なファン」のように見えた。

 日本のメディアでは、韓国は反日感情一色に染まっているかのような報道が目につくが、この日の熱狂ぶりを見ると、それが必ずしも韓国の実像を表していないことは明らかだ。

 現実の韓国では、村上春樹や東野圭吾、宮部みゆきといった日本人作家の小説が人気で、書店には日本文学コーナーが設けられているほどだ。韓国で1年間に出版される1万点を超える翻訳書の4割近くは日本語からの翻訳だとも言われている。

 だが、本書は小説でもなければ著者も人気作家だったわけではない。パン屋の主が書いた等身大の社会書・経済書が、韓国の人たちの心を惹きつけているのは、驚くべきことと言えるだろう。

2015年10月22日木曜日

株の豆知識 専門家が指標とする“予想ROE”って何?

株の豆知識 専門家が指標とする“予想ROE”って何?〈週刊朝日〉

dot. 10月22日(木)7時8分配信
“チャイナショック”“米国の利上げ観測”――。日本株を取り巻く外部環境は揺れに揺れている。日経平均株価は低迷したままで市場関係者からはため息が漏れる。だが、悲観ばかりではない。こんなときこそ、“筋肉質”企業を見つけて賢く投資したい。

 ではどうすればいいのか。マネックス証券チーフ・ストラテジストの広木隆氏は「外国人投資家の目線にならうといい」とアドバイスする。

「現在のROE(※1)の水準ではなく、予想ROEが今後改善しそうな銘柄を探すのがいいでしょう」

 カブドットコム証券・投資ストラテジストの河合達憲氏も、「毎年利益を出し続け、年々成長できるかどうかが企業の使命」と話す。

「例えばバブル期に過去最高益をたたき出したものの、何年もそれを超えられないようでは外部環境の恩恵を受けただけ、となってしまう。それでは、その時代その時代に合わせた経営は失敗とも言えます。やはり経営者には、過去の最高益を超えていけるかどうかにこだわりを持ってほしい。それが実現できれば、ROEなどの指標は後からついてくるものです」

 その観点で河合氏は、株式指数「JPX日経インデックス400」に採用される銘柄のうち、3期連続で経常利益が増益の企業をスクリーニング。そのなかから、外国人観光客(インバウンド)の需要や環太平洋経済連携協定(TPP)といったテーマ性のある企業や、業績の変化が期待できる企業、円安などの外部環境にも対応し経営手腕を発揮している企業など、プラスの要素を持つ銘柄を選んでもらった。

 例えば、「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイは13期連続で過去最高益を更新する見通しで、増収増益を続けている。さらに、前期は2円増配し、今期も13円増配する方針だ。MonotaROも6期連続で過去最高益を更新する見通しで、1対2の株式分割、4円の増配も実施と、株主還元に力を入れている。

 M&Aに力を入れているのはALSOKだ。昨年、介護サービス会社を買収し、主力のセキュリティー事業だけでなく、新たに介護事業の拡大にも力を入れている。業績も好調そのもので、6期連続増収、7期連続増益、3期連続で過去最高益を更新する見通しだ。17年度までの中期経営計画でROEは10%程度、配当性向で3割を目標に掲げている。

 コーセーやピジョン、エイチ・アイ・エスなどは高成長を続けているだけでなく、インバウンドというテーマ性もあわせ持っている。

 そして、河合氏が「高い経営手腕を発揮している」と評価しているのが、円高を追い風に“円高時代の勝ち組”と呼ばれたニトリホールディングスやエービーシー・マートだ。

「この2年ほどで、本来なら逆風となる円安が50%ほど進んだにもかかわらず、両社ともに過去最高益を更新しています。それは外部環境の変化に対応した経営者の手腕によるところが大きい」

 また、岡三証券・シニアストラテジストの石黒英之氏も、IoT(モノのインターネット)など、市場として今後爆発的に拡大することが確実視されている電子部品などに注目しているという。

「今、150億台のデバイスがネットにつながっていると言われていますが、20年には500億台まで増えると見られています。すでに時計や眼鏡などの日常アイテムがネットにつながりつつありますが、今後は自動車や自動販売機、工場設置機器、医療機器などもネットにつながる時代が到来するのです」

 この流れの恩恵を受けるのは、自動車や家電向けのモーターを製造する日本電産、世界トップのセラミックコンデンサーを持つ村田製作所などと石黒氏は見ている。

「また、ロボット業界や介護業界も市場の拡大が見込まれています」(石黒氏)

 ROEはあくまでも経営の達成具合を見る際や投資判断の一つの目安でしかない。しかし、自社株買いや増配、M&A、設備投資などでROEを高めようと企業の意識が変わり、ROEは着実に株式市場に根付きつつある。約100兆円あると言われている上場企業の手元流動性資金。この巨大な“山”が今、動き始めた。

※1 自己資本利益率と呼ばれ、企業の自己資本に対してどれくらいのリターン(純利益)を生み出したかを見るもの。

2015年8月29日土曜日

謎の36歳デイトレーダーCISの読み的中-市場パニックで利益40億円

謎の36歳デイトレーダーの読み的中-市場パニックで利益40億円 (1)

Bloomberg 8月28日(金)10時28分配信

 (ブルームバーグ):多くの投資家が市場の混乱に慌てふためいていた8月24日、先物売りに大量の資金を投じた日本人デイトレーダーは底値をほぼ完璧に見極めていた。さらにツイッターで4万人のフォロワーに対し、打つ手を次々発信していた。持ち高を手じまった時には40億円の利益を得ていたという。
今週は金融市場が混乱し、多くの投資家が慎重になるか、まひすることさえあった。ネット上のハンドルネームがCIS(シス)で知られるこの36歳は違った。
「僕はこういうすごい乱高下する時、めちゃくちゃ得意-」。CISは言う。25日、長い間株式売買に入れ込んできた彼の中でも最大の取引を終えて、1時間しかたっていない。CISは強盗や恐喝の危険があるとして実名報道をしないよう要請する一方、自分の売買を裏付けるため、ネット証券会社の秒刻みの取引詳細を見せて説明した。
CISは日経平均の指数先物が下がると読み、8月中旬から同先物を売っていた。24日の後場終了までに含み益は15億8000万円余りに上っていた。さらに持ち高を積み増した。その晩、米国市場は取引開始後に急落。利益を確定させ、儲けは2倍に膨らんでいた。
それでも勝利を祝うことはせず、取引を続行した。今度は相場が底を打ったと読んだ。25日に持ち高を解消し、ツイートした。「俺のリバ取り物語はこれでいったん終了」。底値からのリバ(リバウンド、戻り)を取ることで利益は3倍になっていた。
「完璧」
「ここまで完璧にこなしたCISさんを見たのは初めて」と取引仲間の村上直樹氏は言う。村上氏は個人投資家の集まりで講師を務めることもあり、取引についてのブログでちょっとした有名人になっている。
昨年、CISは「ブルームバーグ・マーケッツ」誌に取り上げられた。賃貸アパートの一室での10年に渡るデイトレードの日々で、当時の資産は160億円を超えていた。CISは確定申告の書類や証券会社の口座管理ページを見せて説明した。それによると、2013年には約1兆7000億円相当の株式の売買をしていた。これは東京証券取引所での個人投資家によるその年1年間の株式の取引の0.5%に相当する

CISは投資を始めた頃、ネット掲示板で挑発的な発言を繰り返し、日本のデイトレーダの間で知られる特異な存在となった。昨年、ツイッターのアカウントを開設、ビデオゲームや投資売買についてつぶやき始めた。フォロワーのうちどの程度がデイトレーダーで、どの程度がCISの売買の後を追って自分もやっているかは不明だ。
ロマネ・コンティ
CISは今回の取引を終えた25日、友人とポーカーをしに行く前に都内の喫茶店に寄り、売買の詳細を明らかにした。グレーの無地のTシャツに、腰にはフランネル地の上着を巻き、iPadで証券口座をチェックする。脇には仏ブルゴーニュ地方で生産された高級ワイン、2003年物のドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティを抱えていた。祝賀用ではない20万円のものだという。いいワインに目がないという。
「もちろん利益が上がってほっとして正直嬉しいが、今はまだ乱高下している最中だ」とCISは話す。ギリシャ危機では7億円失ったという。
中国が世界経済を減速に陥れるのか、CISには全く分からないという。むしろ気にもしない。売買するときには取引量と値動きを見て、市場の勢いを読む。基本は「売られているものを売る、買われているものを買う」のだという。
今回の取引開始は8月12日だった。CISは株式市場にしばらく見なかった動きを察した。主要指数は投げ売りから回復できずにいた。日経平均の指数先物を売り始める。初日に200枚、その後の1週間半で1300枚だ。
時間つぶし
大きな賭けだった。名目上の評価で1枚約1900万円の板が1500枚、つまり日経平均の下落に約290億円を投じたということだ。同指数が100円動くたびに1億5000万円勝つか負けるかというポジションだ。
市場は数日間、大きな動きがなかった。CISはビデオゲームをして時間をつぶしていた。21日、相場が下がった。週明け24日には日経平均は過去2年で最大の下げとなり、先物は1000円以上値下がりし、1万8410円となった。午後3時の取引終了時には15億8000万円余りの含み益を抱えていた。

大抵の投資家ならこの時点で持ち高を手じまい、以降の今年の売買から身を引くだろう。しかしCISは違った。「先物売り増してお散歩お祈り開始!」とツイッターでつぶやく。
先物をさらに100枚売った。2時間後、もう100枚追加した。日経平均下落に賭ける持ち高は328億円まで膨らんだ。同指数が100円上昇する毎に1億7000万円を失う計算だ。
米国のパニック
米国市場が日本時間の午後10時半に開くまでこの取引を続けることにした理屈はこうだ。上海市場の8.5%急落などアジア市場の下落を見たアメリカの投資家が週末の休みから戻り、パニックになるだろう。米国市場は下げ、日経平均の指数先物も深夜の取引量が低い中、つられて暴落するだろう-。
「米国の寄付き前に、すごいみんな恐怖で売るんじゃないかということで、ちょっと狙っていた」とCISは話す。
予想通り、ダウ工業株30種平均は取引開始直後に6%以上下落した。日経平均先物は再び急落、午後3時の取引終了時の水準から1250円下げた。自宅で寝巻姿のまま、CISは先物売りのポジションをようやく解消した。この時点での利益は33億円だった。
しかしパニックで儲けるべき金はまだ残っていた。一部投資家はその夜、日経平均1万500円割れに備えたオプション商品に対し、多額のプレミアムを払う意図を示していた。その水準は約40%の大暴落にあたる。CISの目には、こうした投資家はほとんどありえないことに対して保険を買おうとしていると映った。
底値
CISは喜んでその取引の売り方に回ることにした。これで新たに3億円の利益。最初の取引が成立したのは、午後10時34分に底値を付けてから10秒以内だった。そこが底値だったと分かるのは、ずっと後になってからではあるが。CISは「おいしい」とツイッターでつぶやく。
約1時間後、CISは市場の反発にさらに確信を深め、日経平均の指数先物を買い始める。その日取引を始めた時の賭けとは逆方向だ。25日の午前1時までに970枚、指数が上昇すると読んでの賭け、しめて173億円だ。

さらに寝る前にもう一つ取引を行った。混乱した投資家に売られるオプション、77万円だった。午前1時40分、小銭を稼ぐのをやめた。ツイッターには「いろいろあってぐったりなので寝れそう。買いポジ1枚も売らないで明日へ突入!」のつぶやきが送られた。
5時間後、CISはツイッターでつぶやきを再開する。日経平均の先物指数が1万8000円付近で取引が始まり、徐々に値を戻していった。午後には全ての買い持ちを解消した。
喫茶店でのCISは、24時間で何十億円も稼いだ男には不釣り合いな冷静さを保っていた。本人にとっては今年の数多くの取引の一つにすぎないからだろう。
「負けている時はあまりつぶやかないので、勝っているときに言いたくなる」とCISは笑いながら話した。

2015年7月3日金曜日

取り込み詐欺


取り込み詐欺






手口[編集]

電話電子メールで新規の取引を持ち掛け、何度か少額の取引を繰り返してはキチンと支払いを済まして相手側を信用させる。そうした上で注文や取引の規模を大きくし、また支払い条件も掛け払いないしは支払手形小切手とするなど直ぐに入金しない様にする。そして決済期日を見越して、注文した商品を処分して廃業あるいは倒産したりする。

以上が典型的な手口ではあるが、最初から大規模な商取引を持ち掛けたりするケースも少なくない。これらの舞台回しとなる企業や店舗は一見すると一般企業や店舗と変わらない内装や仕事振りであることが多いが、実際には社歴の古い休眠会社を買収して業務の実態があるように見せかけたり[1]、経営不振に陥った会社に営業支援と称して乗り込んでその信用を悪用する[2]ことが多い。また、元々は正業だった企業や商店でも資金繰りなどに窮して取り込み詐欺に手を出すケースもある[3]

狙われる商品としては、一般家庭が使用する食品・電化製品や文房具・台所用品・洗剤や建築工具・事務用品、航空券・回数券や金券などの換金性の高い商品が多い。取り込まれた商品はバッタ屋を介してディスカウントショップへと流れることが多く、過去にはディスカウントショップの経営者が取り込み詐欺のグループの「黒幕」となっていた事例もある[4]

2015年6月24日水曜日

函館の人気ハンバーガー店「ラッキーピエロ」の戦略


函館の人気ハンバーガー店「ラッキーピエロ」の戦略





「大勢の人に1つ買っていただくより、1人の人に生涯通ってもらいたい。なきゃ困る、という存在になりたい」



そう語るのは、北海道函館市で他の大手ハンバーガーチェーン店を凌ぎ、圧倒的な人気を誇る「ラッキーピエロ」の王一郎(おう・いちろう)社長だ。

2014年6月19日の「カンブリア宮殿」(テレビ東京)は、「地域で愛される店づくり」にこだわり、トヨタも手本にするほどだというこの店の経営術を紹介した。

村上龍も進行を気にしながらも齧り付く
1番人気の「チャイニーズチキンバーガー」は、中華味のタレに漬け込んだ唐揚げが、レタスとマヨネーズソースによく合う一品。番組で試食した村上龍は、よほどおいしかったのか、進行を気にしながら「もう1口食べていい?」と言いながら齧り付いていた。

そんなにおいしくて流行っているなら、東京に進出してそのうち首都圏でも食べられるだろうと思いきや、ゲスト出演した王氏は「東京進出はない」と断言した。


「私はマスマーケティングのように、1つの表現でものすごい数の顧客を獲得する時代はもう終わったと思うんです。小規模な(顧客)グループに、徹底的に楽しんでもらえればいいと思う」

全国展開しない理由は、食材の調達先の85%が北海道産ということもある。原価率は50%を超えるが、安心食材でお客の信頼を得て、地元を豊かにするためには譲れない。「売上げが上がるほど、高原価が許される」といい、商品力を増して地域でダントツNo.1になれば満足だそうだ。

メニューはハンバーガーだけでも15種類、カレーやオムライス、カツどん等、100種類以上ある。つくり置きせず、注文を受けてから火にかけるため回転率は悪くなるが、揚げたて・焼きたては格段においしい。効率を追求する大手チェーンの真逆をいくやり方だ。

「人に伝えたくなる」店づくりにこだわる
味だけではなく、見た目のインパクトも強い。23センチの高さに積み上げた「函館山バーガー」は、店員が鐘を鳴らしながら運んでくる。「これが旅の目的」という青年は、店中の客の注目を集めながら20分で平らげ、写真つきでフェイスブックにあげていた。

他にも、ひと抱えもあろうかという椀に、とんかつが2つ乗った「ダブルカツどん」など、友人知人に自慢したくなる品で口コミ効果があるという。

函館の小さなハンバーガー店だったラッキーピエロがここまで成長したのには、口コミの力が大きい。ネットが普及する以前、ライダースーツ姿の客が大挙して押し寄せたことがある。バイク愛好家の泊まる宿に置かれた「旅ノート」にそのおいしさが記されていたためだ。

口コミの重要性に気づいた王社長は、“人に伝えたくなる”店づくりにこだわった。函館市を中心に16ある店舗は、店ごとにテーマを設けた。「プレスリー」や「サンタクロース」、店内にメリーゴーランドがある店まである。

一番新しい店では巨大なオブジェのような赤いイスがあり、「座ると財運がアップする」とのこと。家族で座って記念撮影し、ネットで人に伝えたくなる。赤や黄色のパッケージにピエロの絵が入った土産菓子を販売し、全国に函館土産として持ち帰って貰うことで、「函館に行ったらラッキーピエロ」という情報が広まる。

「中央への、根拠のない憧れ」からの脱皮
王社長は「たくさん食べてくださる方をえこひいきするのは当たり前」と、来客回数ごとに4段階で利用金額の還元率が高まるポイント制を導入している。

最高ランクは「スーパースター団員」で、ある女性客は入店するなり「スーパースターの岡田様ご来店です!」と大歓待で迎えられ、女性店長はハグまでしていた。

スーパースター団員は、ラッキーピエログループの新年会に招かれたり、新作試食会に呼ばれ商品作りの一端を担ったりする。「身内」扱いされることで愛着が増し、熱心なリピーターになってくれるというわけだ。

村上龍の「いまなぜ、地域一番に気づいたのか?」との質問に、王社長はこう答えた。


「私が子どものころ(戦後)は、食べることが豊かさの象徴で『胃袋』で食べていた。それが高度成長期に入ると(中流を意識しながらおいしいものをと)『舌』や『目』で食べるようになった。バブルが崩壊してからは『これは誰がどうやって作ったのか』と、お客様が『頭』で食べるようになった」

それを受けて村上龍は、「最後は『心』で食べる時代になっているんでしょう」と王社長の時代を読む目を感嘆し、編集後記でこう結んだ。


「中央への、根拠のない憧れから脱皮する企業が増えている。ラッキーピエロは、その象徴だ」

飲食業に限らず、人気店が東京や海外進出することは当然の動きだと思っていたが、地域を徹底的に突き詰める成功の形があることを知った。


ウイークリーマンション、一夜で借金1500億円


本日のスゴイ人!は、自らの発想を信じ、ウイークリーマンションを日本で初めて作り上げた。
気づけば資産3000億円。
1990年のバブル崩壊をもたらした総量規制により、一夜にして1500億円もの借金を背負った。
会社の崩壊と自己破産。
2年間で3回会社が崩壊し、死に直面したが、すべて奇跡的に助かった。
波乱万丈の人生で得たものは一体なんだったのか?
さあ・・・株式会社ウィークリーマンションツカサ 元代表、川又三智彦様の登場です!

「人間の意識が物質に影響を与えている」
大学を卒業後、母が営んでいた小さな町の不動産業を手伝うようになりました。
最初は、三畳一間や四畳半一間の部屋を仲介していました。
ウイークリーマンションを思いついた時にはラブホテルになるとか、旅館業法に反するとか言われて本当にいろいろ妨害されました。
しかし、出来上がってみると爆発的にヒットしました。そのお陰で資産は3,000億まで膨れ上がりました。
バブル崩壊をもたらした総量規制によってお金の流れがストップ。その後も10年間、何とか生き残りましたが、その間に、当時借り入れしていた銀行が全て潰れてしまい、本来ならそこで倒産するところですが、本当にもうダメたと思ったらリーマン・ブラザーズに助けられたのです。しかし、2008年にリーマン・ブラザーズが潰れてツカサも崩壊しました。
その時の負債は、法人で790億、個人保証は830億。
830億の自己破産でした。
個人破産でこれほどまでに多額な場合、逮捕されてもおかしくなかったのですが、個人資産を何から何まで全て投げ出したこともあり、免責されました。

2015年6月16日火曜日

脱税裁判の(株)オプト、 自己破産へ 負債額100億超


脱税裁判の(株)オプト、(株)笛吹/事業停止 自己破産へ 負債額100億超




2010年ごろ、脱税で話題になっていた、太陽光発電の半導体基板材料シリコンウエハーの製造、販売の(株)オプト(所在地:山梨県笛吹市御坂町金川原831-1、登記簿上所在地:山梨県都留市玉川642、代表:田原守紀)と、関連の(株)笛吹(所在地:山梨県笛吹市境川町大坪630、代表:田原勝代)は4月30日付けにて、事業を停止、事後処理を弁護士に一任し、自己破産申請の準備に入っ た。


負債額はオプトが約65億円、笛吹が約40億円。

担当弁護士は、山形康郎弁護士(大阪府大阪市中央区北浜2-5-23、弁護士法人関西法律特許事務所)ほか3名となっている。

オプトは、太陽電池パネル用のシリコンウエハ加工を行っていたが、韓国・台湾・中国勢の台頭に、世界の市場シェアの河畔を有していた日本の太陽電池パネルメーカーは大幅に衰退、シリコンウエハ加工の受注も極度に減少してきていた。

その上、2010年2月には、会長らが脱税で逮捕され、信用も失し、2008年8月期には340億円の売上高を計上していたものの、2014年期の売上高は15億円台まで減少していた。


関連記事引用


太陽光関連会社の会長ら3人逮捕 法人税5億円免れた疑い
2010/02/26 19:44

 甲府地検は26日、法人税約5億円を脱税したとして、法人税法違反の疑いで山梨県都留市の精密部品メーカー、オプトの会長田原貞良容疑者(67)ら3人を逮捕し、東京国税局と合同で会社や田原容疑者の自宅など7カ所を家宅捜索した。

 同社は近年ブームとなっている太陽光発電の半導体基板材料シリコンウエハーの製造、販売を主力に、業績を急速に伸ばしていた。

 逮捕容疑は売り上げを少なく申告したり、実体のない会社に材料を発注した経費を架空計上したりする手口で、2005年8月期から07年8月期までの3年間に約17億円の所得を隠し、法人税約5億1100万円の支払いを免れた疑い。

 ほかに逮捕されたのはオプトの経理担当社員、渡辺しのぶ容疑者(51)と、田原容疑者の知人の無職村松正彦容疑者(69)。地検によると、3人とも容疑を否認している。

 オプトは現職の会長らが逮捕されたことについて「困惑している。コメントはできない」としている。

 信用調査会社によると、オプトは田原容疑者の弟が1988年に創業。08年の売上高は340億円で、03年の約28倍に上る。非上場。

引用元:太陽光関連会社の会長ら3人逮捕 法人税5億円免れた疑い

2015年6月10日水曜日

世界で一番古い温泉旅館。1300有余年。甲州西山温泉 慶雲館

世界で一番古い温泉旅館。1300有余年。甲州西山温泉 慶雲館



西暦705年開湯以来1300有余年、世界で一番古い温泉旅館としてギネスブックにも認定された当館は、南アルプスの麓、標高800メートルの2つの渓谷に挟まれた大自然の中に位地しております。自慢の温泉は、太古の昔より涸れる事なく湧き続ける自然湧出の源泉と、1300年のアニバーサリー事業として掘削した、掘削自噴温泉では、日本随一の湯量を誇る、毎分1630リットル以上、湯温52度、自噴圧力17気圧、PH9,3と高アルカリで良質な源泉を持ち、 6ヶ所のお風呂は元より、客室のお風呂、給湯、シャワーに至るまで加温・加水の無い100%源泉掛け流しでございます。お料理は、甲州牛のA5ランクや、旬の山河の幸を使用し、2年連続大臣賞に輝く若い調理長が腕を振るい、山間の湯宿でしか味わえない深山会席をご堪能頂けます。日本建築の粋を極めた純和風のお部屋、四季に変わる大自然のパノラマ、良質の温泉、ご好評頂いているお料理をご準備し「おかえりなさい」の気持ちをこめて、皆様のお越しをお待ち申し上げております。

2015年6月2日火曜日

コオロギを食べよう 米で養殖農場など相次ぐ


コオロギを食べよう 米で養殖農場など相次ぐ
2015/6/2 0:30日本経済新聞 電子版


 【シリコンバレー=兼松雄一郎】米国で食用昆虫産業が勃興しつつある。単なる「変わり種食品」の域を超え、コオロギの養殖農場や原料メーカーが次々に登場。量産のための供給チェーンが確立されつつある。コオロギは食肉に比べ成長が早く養殖コストが低い。同量のたんぱく質を得るためのコストが圧倒的に低く、新興国の食糧危機を救う解決策としても注目を集めている。

 食材として米国で注目を集めるのが養殖コオロギだ。コオロギは生育が早く、2カ月程度の飼育で出荷できる。昨年にはオハイオ州でベンチャー企業のビッグ・クリケットファームズが米国初の都市型コオロギ農場を開設した。ロサンゼルス近郊でもコアロバレーファームズが倉庫を使ってコオロギ農場を始めている。

 オークランドの昆虫養殖コンサルティング会社タイニーファームズは昨年から、ネット上で養殖機器などの知識や科学的な管理法を共有できる場をつくり、入門キットも販売し始めた。農家が昆虫養殖に気軽に参入できるようにした。

 クリッカーズやシックスフーズ、ビティーフーズなどの米ベンチャーがコオロギの粉末入り小麦粉やシリアル、クッキーなどの販売を伸ばし始めている。コオロギの粉末は200グラムあたり20ドル程度。甲殻類や木の実に近い独特の臭いは残るが、塩やスパイスを利かす味付けでなじみやすい。

新・産業革命?“モノのインターネット”の行方

新・産業革命?“モノのインターネット”の行方









視聴率 7.4%
株式会社ビデオリサーチ世帯視聴率(関東地区)
ジャンル 経済 社会問題

 

08:29
放送の一部をご覧いただけます。
 
出演者森川 博之 さん(東京大学先端科学技術研究センター)

センサーを取り付けた工業製品などからインターネット経由で膨大な情報を収集し、ビジネスに革新をもたらすとされる“モノのインターネット(IoT)”。日本では建設機械メーカーが、重機の振動データなどからパーツの消耗度を把握し、先回りして修理するビジネスを始めたり、米大手メーカーが、航空エンジンの稼働データから最も効率的な運転方法を解析、航空業界にコンサルティングしたりしている。こうした膨大なデータの分析による新たなビジネスに、いま多くの企業が着目。アメリカでは巨大企業が中心となり、データ方式などの業界標準をいち早く定め、市場を手にしようという動きも出ている。IoTがもたらそうとしているものは何か、可能性と課題を探る。

2015年6月1日月曜日

日本の家電業界は何故、韓国・中国に負けたのか


日本の家電業界は何故、韓国・中国に負けたのか
Posted on 2014年9月29日


先日、静岡で経済同友会の大会があり、論客で知られる三菱ケミカルの小林社長が講演されました。
私がその中で一番印象に残ったのが何故、家電・エレクトロニクス分野で中国や韓国に負けたのかという点です。
カーナービ、液晶テレビ等々、いずれも日本が開発した商品の国際競争力が最初の100%とからわずか数年で25%以下に急落しているグラフを見せられて、私はここまでひどいのかと愕然としてしまいました。

小林社長は「日本は新たな商品を開発して販売し一時は世界を席巻した。
だがそれは数年で終わった。まさに技術で勝って事業で負けた。
これが今の日本経済の実態だ」さらに続けて「日本の企業は自前の作り込みにこだわり、せいぜいがすり合わせレベルだが、中国・韓国・台湾の発想はモジュール化だ」と言い切っていました。
つまりパーツを徹底的にモジュール化し単純化し、さらには自社が苦手な分野は外注に出してしまう。
後はアッセンブリするだけです。
デジタル技術を背景に徹底したモジュール化で標準化を進め、コストダウンと効率化を進めた。
そして自前技術に酔っていた日本をさっさと抜き去り、世界市場を抑えてしまった。
これが今の実態です。

それでも日本の技術力は高い、現に部品は日本製だとたかをくくっている人がいますが、彼らから見れば日本はモジュール化されたパーツの仕入先に過ぎないのです。
最初からモジュール化を想定して次の商品開発を進めている中国や韓国には日本の大手総合メーカーはこの調子ではいつまでたっても追いつけないでしょう。
ソニーが再度、大幅赤字に転落したのがそのよい例でしょう。
「技術者の本分はコストダウンにある」稲盛さんの教えを実践しているのは中国や韓国ではないでしょうか。
当社も今期、モジュール化と標準化をイコールにした開発の目標を掲げていますが、古くて新しいこのテーマを解決しないことには私たちの明日はありません。
出来上がったものをモジュール化し、標準化するというのが今の発想ですが設計段階からモジュール化、または再活用を考えて進めないと劇的なコストダウンにはならないと思います。
出来ない理由はいくらでもあるでしょう。
そこからできる方法を考えることが今当社に望まれている技術力なのです。

2015年5月24日日曜日

いす-1GP


いす-1GPとは? What is ISU1-GP?

 いす-1GPとは、2時間の間に事務いすを使ってコースを何週走れるかを競う耐久レースです。途中で、タイヤがとれたり、背もたれも壊れ、最後にはタイヤの足の根元から折れてしまうほどの過酷なレースです。
 一度見たらその光景は忘れる事ができないインパクトのある光景が、毎年京都府京田辺市のキララ商店街で行われています。参加したい方も、応援の方も、ぜひ一度キララ商店街までお越し下さい。お待ちしております。
いす-1GPロゴ

2015年5月11日月曜日

買取制と委託販売


[販売7] 買取制と委託販売
マーチャンダイジングにおける、仕入れと販売に関わる形態。







 小売業における商品の仕入れ・販売は、マーチャンダイジングと同義です。この仕入れ・販売の形態に「買取制」と「委託販売」があります。

買取制
 小売業者が自社の販売計画をもとに仕入れ量を決め、売れ残りの危険を負いながら、商品をメーカーや問屋などから買い取り、販売する仕組みのことをいいます。
 この制度においては、売り手が買い手に商品を引き渡した時点でその商品の所有権が移ります。買い手は、保管など商品に関わる責任を負うことになります。

委託販売
 商品の生産者や卸業者が、自社で扱っている商品の販売を小売業者(販売受託者)に委託し、実際の販売量に応じて手数料を支払う販売方法のことをいいます。
 小売業者にとっては、売れ残った商品は返品すれば済むので、リスクはそれだけ小さくなります。委託販売には売り値の下限を指定する「指値売買」と、市場の状況に合わせて売り値を小売業者(販売受託者)に任せる「成行売買」があります。

2015年3月30日月曜日

村田美夏さんの投資手法公開「現金掴み取り」「フル勃起チャート」


年収2億円「ウルフ」村田美夏さんの投資手法公開「現金掴み取り」「フル勃起チャート」
いま、人気急上昇中の個人投資家がいる。しかも女性ながら、いつしか人からは「ウルフ村田」と呼ばれるようになっていた。年収2億円で東大首席卒業の村田美夏さん(43)だ。個人投資家として生きていく道を選択し、毎年のように利益6を出し続け、昨年の年収は2億円。10倍になるような銘柄を確実にキャッチしているようだが、投資を始めるきっかけは何だったのか、そして、どのような投資手法を操っているのか、投資哲学、投資手法などを聞いた。

■東大時代に貯めた1000万円が元手


 「『ウルフ村田』と同じ車両だ」

 ツイッターにこんなつぶやきがある。取材場所に電車で移動する間に、同じ車両にたまたま乗り合わせた乗客が気づいて咄嗟に書いた模様だ。芸能人というわけではないが、TVの出演依頼が急増している。TV向けの演出が有るとは言え、突っ込み巧者の芸人をも困惑させるトークは爆笑せずにはいられないほど。人気になるのは理解できる。

 村田さんは、女子御三家・桜蔭中、高から、東大経済学部へ入学。首席卒業し、日本長期信用銀行入行という綺麗な経歴が並ぶ。勉強しかしなかったというが、大学生時代はアルバイトにも精を出して、約1000万円の貯金をしたそうだ。これが、現在までにいたる投資の軍資金にもなっている。

 元々、家族が株式投資を行っていたことや、親類が証券取引所で働いていたこともあり、投資は身近な存在であった。「取ってくれるところ」という理由で選んだ銀行を30歳で退職し、「デイトレードができれば、無職女子でも生活はできますから。それだけでセーフティーネットになります」と、専業投資家として生きていくことを決めた。

 専業投資家だが「お酒が好きだから、飲めてお金がもらえる」という理由で、一時は夜にはホステスもしていたので実質的には兼業だった時期もある。指名ナンバー1になったこともあったが、地方の親戚からは風俗勤務と間違われたことが悲しかったそうだ。

 そうした人生経験も活かしつつ、個人投資家として成功を収めている。

■トレードを一部公開

 2013年は前年の12年の終盤から続いたアベノミクス相場で利益を出した投資家は多いが、村田さんも年季が入ったトレードで2億円の利益を出した。利益を出した銘柄を挙げてもらうと「アイフル、ケネディクス、ミクシィ…」など、アベノミクス相場の代表銘柄が出てきた。この3銘柄だけでも数倍になっているものばかり。では、どうやってこれらにうまく乗ることができたのか。そのコツは次の2点だという。

・大きな動きの初動である
・板の厚さがある

 「初動で取れれば取れるほど、利益幅も大きくなります。そこで取れれば、あとは軽く流しておいても大丈夫です」

 村田さんはデイトレード、スイングトレードを局面によって使い分けているが、チャートを見続けることによって、各銘柄特有の動きのクセを掴むことができるのだという。ファンダメンタルとテクニカルを組み合わせて取引する株を選んでいる。ひとくちに言うのは簡単だが、実践となると年季が必要だ。

 例に挙げたアイフル、ケネディクス、ミクシィは大相場が到来するまでは、完全ななぎ相場。しかし、いずれも二つの要素が揃っていたために買い出動した。板とは「売り」「買い」の気配値のことで、板が厚いと売買が活発になりやすく、相場の動きを産むエネルギーの材料ともなる。嵐の前の静けさから一転して、大きな動きが出る時に、チャンスをモノにした。

 アイフル、ケネディクスは金融緩和政策銘柄、ミクシィはソーシャルゲーム銘柄とそれぞれテーマを代表する銘柄。村田さんの「フル勃起チャート」(急騰するチャートの意味で使用)の画像をまとめているコレクションの中にあった。

■「現金掴み取り理論」は封印
◆アイフル 昨年5月に1658円の高値。
 2012年10月後半からは出来高が1ケタ増えて、それまで貯めていた力を吐き出すように急騰していった。
◆ケネディクス 昨年4月に849円の高値。
 2012年10月から動意付いて、年末にはひとたび落ち着いたものの、翌13年に入ってから急騰した。
◆ミクシィ 今年7月に入ってから5000円を突破。
 2013年12月にモンスターストライクの売上が絶好調で人気化し、出来高も2ケタ増、それに伴い株価も急上昇していった。現在も上昇が続く。
 3銘柄のうち特にアイフル、ミクシィの株価は最大で10倍以上に。アイフルは200円台で買いエントリーし800円台で一度完全に退散している。「普段は『現金掴み取り理論』(デイトレードで素早く利益を確定する意味で使っている)でトレードしますが、相場が良い時だったのですぐには降りないでスイングでトレードをしていました。でも、相場がいい時はストロングホールドですよ。いつもいつも、お宝を掴めるわけではゃありませんからね」という。

 売り時は買い時より難しいとも言われるが、息の長い上昇相場になることを予見していたのか、アイフルではある程度の上値を追いかけていき、結果として利益を伸ばすことができた。

 入れる資金は一般的な個人投資家よりは多いが、マチマチだ。信用取引についても「『人生是、買いつけ余力』ですから、信用取引はフルにはいかないんですよ。いざ、勝負という時に備えておかないと」ともいう。

 もちろん、相場はうまくいくばかりではない。アイフルの二匹目のドジョウを狙いアプラスも買いエントリーしたが、思ったほど動かずに早々に撤退しているという。村田さんは瞬間的なヒラメキも多いといい、自身を直感で動くタイプだと自己分析するが、こうした危機管理もお手の物のようだ。

 2013年は2億円を稼いだが単なる一発屋ではない。この攻守のバランスの良さが、専業で長生きできる理由なのだろう。その積み重ねが、1ページ目の資産の一部を示す5億円の口座画面がそれを物語っている。

水道代めちゃ安くなる がっちりマンデーで話題の節水ノズル DG TAKANO『バブル90』


水道代めちゃ安くなる がっちりマンデーで話題の節水ノズル DG TAKANO『バブル90』


手洗い場や厨房の蛇口にとりつけるだけで、水の使用量を通常の5%まで減らせる。そんな魔法のようなノズルがある。

 大阪生まれのスタートアップ、DG TAKANOが売っている『バブル90』だ。TBSの生活情報バラエティ番組「がっちりマンデー!!」で放映、これはすごいと注目を集めた。

 業務用で、価格はオープン。バブル90を使ったところ、あるラーメン屋チェーンでは水道代が年間120万円が66万円、同じくある部品組立工場では年間200万円が130万円に下がったというから驚きだ。今後はシステムキッチンで使える家庭用も開発する予定とのこと。






 ウォシュレットなどで使われる、水泡(バブル)を含んだ水「脈動流」を水圧だけで生み出し、少ない量の水でも強力な洗浄力を得るしくみ。ただ水に空気を含ませるだけでなく、空気を振動させて水泡を作り出し、勢いよく吐き出す構造を独自技術で実現させた。

 蛇口のあらゆる規格に対応し、メンテナンスも不要。取り付けるだけで5~10年は使えるそうだ。

もっといいモノが作れる

 開発元DG TAKANOの高野雅彰代表は、東大阪市の金属加工工場の3代目で開発者だ。

 あるとき工場に節水製品を持ち込まれ「これと同じものを作って欲しい」と言われた高野代表。「いいですよ」と二つ返事で引き受けたが、その市場価格を聞いて驚いた。

「この程度の製品がそんな高価に売られているなんて」

 うちで作るなら、もっといいモノが作れる。そんな思いからバブル90の開発を開始した。

 「良いものを適正価格で」という思いから計17回もの試作をくりかえし、2008年の開発開始から1年ごしで現在の形を完成させた。

節水の魔法で世界の問題を解決する

「目標は世界を『節水する』ことだ」

 高野代表はそう語る。見据えているのは水ビジネスだ。

「地球は水の星と言われるが、98%は海水だ。水不足が深刻化する中、農業用水は使える水の70%を使っている。世界で必要な食料が倍増すると言われる中、使える水を増やさなければならないと、水メジャーがプラントやインフラを作っている」

 水ビジネスの市場規模は2025年までに世界110兆円規模にふくらむとされる試算もある。一方、水メジャーはフランス・イギリスが中心。そんな水メジャーに対抗できるだけの実力がバブル90にはあると高野代表は考えている。

「われわれに水のプラントは作れないが、バブル90はプラントを作るのと同等の力を持つ。1人の水の消費量が1日10リットルとすれば、70億人が1日700億リットルの水を節水できることになる」

 大阪の金属加工工場で生まれた小さなノズルが、魔法のような力で世界の問題を解決せんとしている。素直に言える。これはすごい。

2015年3月29日日曜日

異色の国産ボードゲーム「枯山水」が話題 その渋すぎる世界観


異色の国産ボードゲーム「枯山水」が話題 その渋すぎる世界観


ボードゲーム業界で、日本庭園造りをテーマにした渋いゲームが隠れたヒット作になっています。その名も「枯山水」。税込み8100円という高価格ながら、そのユニークな世界観が新たな客層を取り込んでいます。
砂・コケ・石を並べて「わびさび」を競う

 プレーヤーは庭師として、砂やコケなどの絵柄のタイルを1枚ずつ引きながら、各自の庭園ボードに並べていきます。
 タイルを敷き詰めた庭園には、「座禅」によって稼いだ「徳」ポイントを使うことで、好きな形の石を置くことができます。
 また、雪舟や千利休など、庭師として著名な歴史上の人物のカードを使って、タイルをきれいに並べ替えたりなどの特殊効果を得ることができます。




ゲーム風景のイメージイラスト

出典:ニューゲームズオーダー

 できた庭園の出来栄えは、デザインの規則性などで採点されます。
 大きな立石が置かれたコケのタイルが2つ並ぶ「蓬萊山ボーナス」、2×3枚のタイルの対角に石がある「桂馬置きボーナス」などの加点もあり、合計点数が最も高いプレーヤーが、最も「わびさび」を表現した庭師としてゲームに勝利します。




特殊効果が使える作庭家カード。歴史上の人物が実名で登場する

出典:ニューゲームズオーダー
「コンセプトが渋い。パッケージも渋い」

 このゲームを生産・販売するのは、ボードゲーム輸入卸会社「ニューゲームズオーダー」。同社が共催した企画コンテストの大賞受賞作を商品化し、2014年11月に発売しました。
 発売当初から、その奇抜なテーマやパッケージが話題になりました。ツイッターでは、「コンセプトが渋い。パッケージも渋い」「なにこれちょっとやりたい」など、ボードゲームをやらない人たちからも反響がありました。




加齢臭がしそうな?渋すぎるパッケージは、十数枚の試作イラストから選んだ渾身の一枚を採用

出典:ニューゲームズオーダーの公式ツイッター




「枯山水」が大賞を受賞したコンテストでのプレーの様子

出典:東京ドイツゲーム賞2次審査 - 枯山水:YouTube
手作業で少量生産、会心のヒット

 税込み8100円という高価格に関わらず、注文に生産が追いつかない人気で、専門店からも引っ張りだこに。1月末時点で560セットを出荷しました。
 小規模メーカーとしては会心のヒット作だそうです。

 ただ、社員自ら手作業で石に色を塗ったり梱包したりするため、大量生産は難しく、当面は月間150セットのペースで出荷を続ける計画です。




手作業で塗装され箱詰めを待つ、石のパーツ

出典:ニューゲームズオーダーの公式ツイッター
SNSで自分の「庭」自慢も

 ネット上では、実際にプレーして仕上げた自分の庭園の写真をアップする人も増えています。
 「そこはかとなく楽しかった」「庭に石を配置して、眺めてうっとりするのが楽しいw」「勝っても負けても自分の庭に愛着が湧く」といった感想が寄せられています。



ボードゲーム市場拡大に期待

 もともと、大メーカーによる欧米のゲームの翻訳版が定番商品とされる国内ボードゲーム市場で、小メーカーによる国産ゲームのヒットは珍しいといいます。
 
 同社開発・販売責任者の吉田恒平さんは、「予想を良い意味で裏切るもので、非常に驚いています。従来ボードゲームを買ったことが無い、遊んだことが無いという完全に新規の方の目にも触れ、遊んでいただいているようです」と、国内ボードゲーム市場の拡大に期待しています。
 また、あくまで主たるビジネスである欧米ゲームの翻訳に注力しつつ、引き続きユニークなオリジナルゲームの発掘・販売を進めたい、と抱負を語っています。

2015年3月26日木曜日

「週末副業」


タイプ別「週末副業」

※★はおすすめ度
転売型●目利き力が勝負

中古カメラ転売 ★★★★★
デジタルカメラ、とりわけミラーレス一眼などの人気機種の回転は早い。単品ではなく、レンズやフィルターなどをセットにすれば買い値よりも高額になる可能性が高い。

古着の転売 ★★★★★
海外サイトからブランド服を輸入して、ブランド古着店に転売したり、古着屋で仕入れた服をネットでオークションに。レディースファッションのトレンドに強い人向き。

海外向けフィギュア転売 ★★★★☆
日本製のフィギュアを海外のアマゾンで、外国人ユーザー向けに販売。国内ポップカルチャーを、外国向けに紹介するサイトなどで海外のトレンドをつかんでおきたい。

本のセドリ ★★★★☆
副業の代名詞ともいえる、古書などのセドリ。最近では書籍のISBNコードを打ち込むだけで、自動査定で相場がわかるサイトも。手間はかかるが低リスク、中リターン。

電子セドリ ★★★☆☆
ネットオフなど発送以外のほとんどの部分をネットに特化したセドリ。リアルセドリよりも仕入れが若干高くつくものの、薄利多売のつもりで数をこなせば補填も可能。
アルバイト型●意外にオイシイ!?

飲食系アルバイト ★★★★☆
飲食系チェーンのブラック報道などで応募状況が悪化し、好条件の募集が相次いでいる。課題は、年下の店長やアルバイト仲間との人間関係だが、月5万円はかたい。

スポーツ指導 ★★★★☆
「経験者」「中級者以上」という条件は付くが、趣味と実益を兼ねられる。当然ながらインストラクター資格があると有利。時給の相場は1500~2000円程度。

週末保育 ★★★★☆
保育にまつわる事件などもあり、信頼できる人材の確保が業界としても急務に。保育士、もしくは幼稚園教諭の資格があればグンと有利に。時給1000~1200円程度が相場。

着ぐるみ ★★★☆☆
自治体、企業を問わず、全国的に激増したゆるキャラのおかげでニーズ増。ただし、冬場でも暑いくらいなので、いまの時期は……。時給1000~1200円程度が多い。

ツアーコンダクター ★★☆☆☆
派遣会社に登録し、週末の日帰りツアーや1泊2日のツアー担当に。旅程管理主任者の資格が必要になるが、派遣会社の研修で取得も可能。日帰りの日当で数千円程度。



成果報酬型●当たればデカイ!?

株式投資 ★★★★☆
もっともスタンダードな“副業”だけにベネフィットもリスクも言わずもがな。むしろ企業体質や事業展開など、市況の最新状況を“本業”にフィードバックする狙いで。

クラウドワーキング ★★★☆☆
エンジニアやライター、デザイナーのほかテープ起こしなど幅広い募集案件がある。通常、プロに発注する相場よりも安価な依頼も多いので、未経験でも参入の余地あり。

アフィリエイト ★★★☆☆
アマゾン、楽天、Yahoo! など無数のアフィリエイトがある。とはいえゼロからの参入は厳しいので、書籍などでの勉強や対面での講演や交流会への参加は欠かせない。

ワンルームマンション経営 ★★★☆☆
昔ながらの副業だけに、成功すれば安定的な利回りが期待できる。湾岸エリアの再開発などエリアごとに変動要素が大きいだけに、好機とも捉えられる。

モーニングコール ★★☆☆☆
指定された時間にモーニングコールをかけるサービス。相場は1件100円。携帯電話は自前のケースが多い。単価は高くないが、朝の時間を有効活用できる人には◎?
特殊技能型●特技を換金!!

ハンドメイドマーケット ★★★★☆
ハンドメイド品を出品できるマーケットがこの数年で続々登場。デコアートなど手作り品の写真をサイト上にUP。販売手数料の有無など運営形態はさまざま。

LINEスタンプ作成 ★★★★☆
14年4月にスタートした『LINEクリエイターズマーケット』。なんと売り上げの50%が利益になる。プロを差し置いて、1日10万円以上を売り上げたアマチュアも複数存在する。

YouTube動画作成 ★★★☆☆
YouTube パートナープログラムに登録するとUPした動画の再生回数に応じて報酬が受け取れる。なかには年収数千万円といわれる“カリスマユーチューバー”も。

ストックフォト ★★★☆☆
自分で撮影した写真をPIXTA、photolibraryなどのストックフォトサービス上で販売する。クオリティが高く貴重な写真ほど高額でも売れる可能性が高い。ニッチを探せ。



週末もてなし料理 ★★★☆☆
もてなす人と食べたい人のマッチングサイト「キッチハイク」では自分の得意料理に好きな値段をつけて、客を招くことができる。メーンターゲットは外国人観光客!

2015年3月3日火曜日

人工知能 なくなる仕事


仕事はほぼ半減する
(註)オズボーン氏の論文『雇用の未来』の中で、コンピューターに代わられる確率の高い仕事として挙げられたものを記載

「コンピューターの技術革新がすさまじい勢いで進む中で、これまで人間にしかできないと思われていた仕事がロボットなどの機械に代わられようとしています。たとえば、『Google Car』に代表されるような無人で走る自動運転車は、これから世界中に行き渡ります。そうなれば、タクシーやトラックの運転手は仕事を失うのです。

これはほんの一例で、機械によって代わられる人間の仕事は非常に多岐にわたります。私は、米国労働省のデータに基づいて、702の職種が今後どれだけコンピューター技術によって自動化されるかを分析しました。その結果、今後10~20年程度で、米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高いという結論に至ったのです」

人間が行う仕事の約半分が機械に奪われる—そんな衝撃的な予測をするのは、英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授である。

そのオズボーン氏が、同大学のカール・ベネディクト・フライ研究員とともに著した『雇用の未来—コンピューター化によって仕事は失われるのか』という論文が、いま世界中で話題となっている。

同論文の凄味は、702の職種すべてについて、コンピューターに取って代わられる確率を仔細に試算したことにある。言うなれば、これから「消える職業」「なくなる仕事」を示したに等しく、これが産業界に衝撃を与えているわけだ。

右に載せたのは、そうした「消える、なくなる」可能性の高い主な仕事である。いずれもコンピューターに代わられる確率は90%以上という驚くべき数字が弾きだされている。

3Dプリンター、発明したのは日本人 なのに逃した特許


3Dプリンター、発明したのは日本人 なのに逃した特許




1980年2月。名古屋市工業研究所に勤務していた小玉秀男(64)が、後に3Dプリンターの技術につながるヒントを得たのは、新聞の印刷プロセスからだった。

 名古屋市で開かれていた展示会。

 ガラス板の台座に液体樹脂が塗られていた。樹脂は光が当たった部分だけが固まる性質があり、洗い流すと固まった部分だけが盛り上がった。文字の形に光をあてると、その部分だけが盛り上がってハンコのようになり、そこにインクをつけて新聞を刷る――という仕組みだった。

 帰りのバスの中で突然ひらめいた。この工程を繰り返して樹脂を重ねれば、立体物が作れるはずだ。

 4月、小玉は手のひらに乗る大きさの2階建ての家をつくった。厚さ2ミリの層を27枚重ねた家は、細かい間取りやらせん階段、食卓まで作り込まれていた。

 小玉は特許を申請しようと周囲に相談したが、職務上の発明ではないと受け止められ、職場の支援は得られず、自力で特許は申請した。論文を書いて日本と海外で発表し、アイデアを公開したが、反響は芳しくなく、意気消沈。特許を得るには申請後に「審査請求」をする必要があるが、その手続きをしなかった。

 ところが、95年、小玉は英国の民間財団が優れた発明に贈る「ランク賞」を受賞。3Dプリンターの基礎技術を世界で初めて発表したことが評価された。このとき、共同受賞者がいた。米国のチャールズ・ハル。小玉に遅れること4年、84年に特許出願し、3Dシステムズというベンチャーを起業していた。

 3Dシステムズはいまや、米ストラタシス社に次ぐ3Dプリンターの世界の2大大手だ。小玉の試算では、もし自分が先に特許を取得していたら、日本だけで40億円、米国でも取得していたらもう1けた多い利益が日本側に生まれていたはず、という。小玉は当時の思いをこう振り返る。「失敗したと、悔しい思いをした。自分の研究成果の意義をもっと分かってもらう努力をすべきだった」

 米国ではいま、一般家庭にも3Dプリンターが普及しつつある。

 5月、西海岸のサンフランシスコ湾に近い広大な展示会場で行われた「メーカーフェア」。市民グループやベンチャーが、3Dプリンターでつくった作品を並べていた。アクセサリー、コップや花瓶、有名人の胸像まで。身近なものはお店で買わず、自分で作って楽しむ動きが広がっている。

 各国の企業が参加する世界最大の家電ショー「CES」で今年、昨年に比べて3Dプリンターのコーナーが急激に拡大した。

 そこにいた、3Dシステムズのいまの最高経営責任者(CEO)、エイブラハム・ライケンタルはいう。「3Dプリンターは今後の数年間で、かつてのインターネットのように家庭に急速に浸透していくはずだ。ロボット技術や人工知能のように、製造業を変えるだろう」

2015年2月15日日曜日

雪に耐えて梅花麗し



チームメートへの気遣いも男気に溢れている黒田




チームメートに対する気遣いも男気に溢れている。黒田はクラブハウスなどで、胸に日本語で「氣」と書かれたトレーニングシャツを着用している。契約するメーカーが黒田のために作ったもので、横には「雪に耐えて梅花麗し」の文字も刻まれている。「梅の花は、寒い冬を耐え忍ぶことで、春になれば一番麗しく咲く」という西郷隆盛が詠んだ漢詩の一節で、「苦しまずして栄光なし」の意味を持つ。右腕の座右の銘だ。

 このトレーニングシャツをチームメートのフランシスコ・セルベリ、プレストン・クレイボーンらから「欲しい」と言われると、自分と同じようにそれぞれの背番号を入れてプレゼントした。喜んだセルべリはクラブハウスや記者会見の場でも着用し「彼(黒田)はいつも僕を気にかけてくれる」と男気にほれ込んでいた。

2015年2月14日土曜日

5万円のイチゴ



最も大きい特大サイズが重量80g以上で¥50,000(1粒・桐箱入り)







美人姫

甘く大きく美しく!三拍子揃ったお姫様

その名も「美人姫」。凡百のイチゴとは訳が違う、という生産者の情熱がひしひしと伝わってくるネーミングだ。

岐阜・羽鳥の「奥田農園」奥田美貴夫氏が15年かけて開発したこのイチゴは、とにかく大粒。写真の、500円硬貨との比較を見れば一目瞭然。その上、色・艶・香り・甘みも優れているという、非の打ち所がないオリジナル品種なのだ。

指輪のように恭しくプレゼントしたい(されたい)、そんなイチゴだ。

●奥田農園 http://www.bijinhime.jp/

2015年2月10日火曜日

<キャラクタービジネスとは>



<キャラクタービジネスとは>

本調査におけるキャラクタービジネスとは、ライセンス契約によりキャラクターを商品化、広告販促使用、映画やテレビ、マンガなどのメディアへ展開するビジネスをさし、商品化権と版権で構成される。

なお、本調査におけるキャラクターとはアニメーション・漫画・ゲーム・イラスト等であり、芸能人(実写)などを除く。

2015年2月9日月曜日

ファブレスとは自前の工場を持たない



キーエンス ファブレス


キーエンスの自社工場を持たないというのはどういうことですか?


ファブレスとは基本的に製造業の会社が自前の工場を持たずに生産は他(ファウンドリと呼ぶ)に委託するような業態のものを言います。

したがって、生産は自分で行わないので開発や管理、販売に注力することができます。また工場を持つためには多大な資金投入やリスク負担が必要ですが、それらも回避できるというメリットもあります。

おそらくキ-エンスでは経営判断としてこのような業態が最も適切であると考え、生産部門は完全に自社とは切り離して外部に委託しているのでしょう。






キーエンスという会社について。


キーエンスは自社に生産工場を持たないということでやっていますが、
実際にキーエンスの製品を生産している工場というのは
どこの会社がやっているのでしょうか?

あまり公になっていないみたいなので、生産場所は極秘なのでしょうか?

MADE IN JAPANの製品もあるので海外ではなく国内の会社でやっていると思いますが。






>生産場所は極秘なのでしょうか

別に極秘でもないですよ。
まあ他者にわざわざ、解かるように公表もしませんけど。

それよりも、外注先が頻繁に変わります。
キーエンスの発注量に期待して最初は名乗りをあげますが
そのうちに非常に無茶なコスト削減要求がきて対応できなくて
願い下げする会社が多いとの事です。
過去外注だった会社に聞きました。

だってあの高利益率ですからね、原価がめちゃくちゃです。

2015年2月8日日曜日

武富士贈与税訴訟

武富士贈与税訴訟


武富士の元会長が行った生前贈与の課税についての最高裁の判断がでて課税取り消しが確定した。
当時の法律で国外に住所がある人への贈与は日本の贈与税はかからないことになっていた。
この案件は、それを使った節税対策であったことは明らかなのだが、贈与をされた長男の元専務は当時香港の子会社の役員として香港に駐在していたことで、住所(生活の本拠)が国内か国外であったかどうかが争われていた。
新聞によると裁判所は
「主観的に課税回避目的があっても客観的な実態は消滅しない」
「このような方法による回避を認めるのが適当でないのなら、立法によって対処すべきだ」
とした。
また裁判長は、補足意見で、親子間で税負担なく財産が移転されたことについて
「著しい不公平感を免れないが、租税法律主義からはやむを得ない」
と述べた。
私も、その行為自体の良し悪しは別として、税金は法律に基づいて課税するという「租税法律主義」の精神からは画期的な判決だと思う。
税務署は法律に基づいてしか課税できなくて、「こいつのやり方はちょっとやりすぎだから、厳しく税金をかけてやろう」というのは通用しないと言うことだ。
それにしても、1600億円の本税に加え、還付加算金が400億円とは大きな金額で、税収不足の政府にとっては痛い出費だ。
(ところで、この還付加算金には所得税がかかることにはなりますが・・・)

2015年1月5日月曜日

大人気の立ち食い「いきなり!ステーキ」、型破りのモデル?なぜ高価格&低価格実現?


大人気の立ち食い「いきなり!ステーキ」、型破りのモデル?なぜ高価格&低価格実現?


皆さんは立ち食いステーキ専門店「いきなり!ステーキ」をご存じだろうか。2013年12月、東京・銀座にオープンしたこのお店が大ヒットしている。

 ステーキは高価な食事の代名詞ともいえるが、本格ステーキを立ち食いで量り売りするというのが、この店のコンセプトだ。銀座店オープンから順調に店舗を増やしており、14年8月現在、東京都内に7店舗がオープンしている。7月15日には六本木に、8月5日には赤坂に、それぞれ新店舗がオープンしたばかりだが、今後さらに3店舗がオープンする予定となっている。

 同店を経営するのは、ステーキチェーン店「ペッパーランチ」で知られる株式会社ペッパーフードサービスだ。

 同社は、1970年、一瀬邦夫社長がコックとして開店した洋食店が前身だった。87年からステーキ専門店を始め、94年には、特別な電磁調理器でスピーディにおいしいステーキを提供する「ペッパーランチ」の業態を開始。その展開の一方、同社は炭焼きのステーキ店も経営しており、「肉1g当たり10円」で客の好みの大きさにカットして提供する手法が受けていた。これを半額で提供しようという一瀬社長の発案から検討を重ね、行きついた結論が「肉1g当たり5円」で提供する立ち食いタイプの「いきなり!ステーキ」だという。

 同店の原価率は57%となっており、ペッパーランチの30~35%と比べても圧倒的に高く、採算が良いビジネスとはいえない。しかし、立ち食いにすることで、少ないスペースで収容可能人数を増やし、お客の回転を早めた。また、メニューをステーキ、ライス、サラダ程度に抑えることで、食材の廃棄を減らしつつオペレーションを簡略化するなど、コスト削減を徹底した。こういった企業努力で、肉の品質を確保しつつ、利益を出しているという。銀座1号店は20坪(約65平方メートル)程度で30人分のスペースを確保。従業員はわずか5~6人。一日当たりの平均客数は約500人で、一人当たりの平均単価は2000円ほど。一日当たりの売り上げは約100万円で、当初予想を1~2割上回ったことも嬉しい誤算だったが、さらに予想以上だったのが、お客の滞在時間の短さだと言う。開店前は、平均滞在時間を1時間前後と見込んでいたが、ふたを開けると30分ほどしか滞在せず、早い回転で売り上げ効率を高めている。銀座といえば、日本でもトップクラスの賃料だが、それを補って余りある売り上げと少ない人件費で、利益を伸ばしている。●「俺の」シリーズを参考にしたビジネスモデル

 上記のような立ち食いで最近はやっている店舗に、俺の株式会社が展開する「俺のイタリアン」や「俺のフレンチ」などの「俺の」シリーズを思い出す人も多いのではないだろうか。同社は、ブックオフコーポレーションの創業者である坂本孝社長が2年前に創業した。ペッパーフードサービスの一瀬社長も「俺のイタリアン」を視察し、「いきなり!ステーキ」の業態を検討したといわれている。

 ご存じの方も多いだろうが、「俺の」シリーズは、ミシュランの星付きの高級店で活躍してきた料理人を起用し、最高級の食材を惜しげもなく使い、それを驚愕の低価格で提供する。この低価格を実現するために、基本的に店内は立ち飲み形式(一部テーブル席)、または時間制限を設けており、1日3.5回転という高回転を達成している。「高級素材を驚愕の低価格で提供」というコンセプトは大きな話題になり、広告宣伝をせずともお店は常に予約で埋まり、行列ができている。その結果、原価率が60%台(通常飲食業の原価率は30%程度)でも利益が生みだせる型破りのビジネスモデルを成立させている。


 両社に共通するのは、高品質、低価格を提供するために、トータル的なマネジメントを行っている点だろう。これまでの飲食店は売り上げを上げるために、食材の原価、人のコストを抑えて、お店の雰囲気やサービスを向上させる努力を行ってきた。しかし、両社は高品質と低価格を両立するために、質(Quality)、コスト・お金(Cost)、デリバリー・時間(Delivery)、環境(Environment)をコントロールしている。

 ビジネスを行う際には、QCDEのバランスを考えることが重要だといわれている。両社は、多少の違いはあるが、基本的にクオリティを上げるためにオペレーションコスト(入荷検品・値段付け・商品陳列・商品補充・レジ作業などの店舗経営に関わるコスト)や店内環境を犠牲にしているといえる。店内は狭く、顧客は落ち着いて食事をすることができない代わりに、高品質の料理を低価格で食べることができる。そして、そこに価値を感じる顧客はリピーターとなっている。顧客ターゲットを絞っていることも重要な戦略の一つといえる。

 もちろん、QCDEすべてを向上させることが理想だが、QCDEは常にトレードオフ(相反)の関係である。自社のサービスでは顧客に何を提供したいのか、といった戦略を明確に持ち、その方針をブレさせずに実行することで、高い顧客満足を得られるとともに、結果、自社のビジネスも成功するのだ。ビジネスを検討する際は、つい目先のお金に目が行きがちになる。売り上げや利益を上げるために、コストを抑えることが必要となり、原価低減やリストラが行われることになる。しかし、目先のコストだけでなく、トータルリソースコストをコントロールすることが重要なのだ。

2015年1月4日日曜日

たこ焼きの銀だこが、上場を果たしたワケ


たこ焼きの銀だこが、上場を果たしたワケ
たこは8本でも、たこ焼き1本足の常識外れ経営




たこ焼きの「築地銀だこ」を運営する、ホットランドが9月末、東証マザーズに上場を果たした。「ときどき利用しているよ」という読者の方々も多いはずだ。だが、参入が極めて容易な「たこ焼き」で、しかも近年までは、たこ焼き1本の事業だったといってよい同社が上場を果たしたのは、きわめて異例のことだ。

実は、上場の背景には、経営論のセオリーを覆す信念があったのだ。今回は創業者・佐瀬守男社長の話をもとに、常識にとらわれない、ブレない決断について考えていこう。
売り上げは「1日350円」の日も

もともと佐瀬社長が、愛車を売った40万円を元手に、今の銀だこの前身となる店舗を群馬で立ち上げたのは1988年。当時は、スーパーの敷地内で、たこ焼き、焼きそば、大判焼きなどを佐瀬社長自らが焼いていた。

しかし、当時はどこにでもある「粉もの屋」で客入りは悪かった。待たせたくないので、作り置きをする。すると、味が落ちてしまい、客入りが悪くなる、という悪循環。売り上げは、なんと1日わずか「350円」の日もあったという。




そこで、佐瀬社長は思い切って、反対を押し切り、商品をたこ焼きのみに絞り込んだ。たこ焼きは、実演販売がしやすく訴求力がある。

また、時間帯に関係なく売れる。作り置きをせず、焼きたてを提供できるというメリットがある。そして何より、家族みんなでつつきあえる「共食」の食べ物である。たこ焼き専業にして、味にも改善を重ねたことで、徐々に売り上げが拡大していった。これが、銀だこ登場のきっかけだった。
顕在化した「タコリスク」と、スケールデメリット

たこ焼きに絞り込んだ後は、全国のたこ焼きをこれでもかと食べ歩き、半年以上、毎日たこ焼きを食べていたという佐瀬社長。その後、現在のたこ焼きの味を確立した後は、順調に成長を続けていった。

ちなみに、たこ焼きの表面を揚げる独自のスタイルは、持ち帰っても冷めず、いつまでもおいしく食べられるように考え出したものだ。

しかし、そこで顕在化したのが「タコリスク」だった。

店舗が100店を超えた頃から、原材料の中でも特にタコの調達に苦労し始める。300店を超える頃には、銀だこが輸入していたタコは年間2000トン以上にのぼった。実に、日本のタコ輸入量の1割以上を占めていたのだ。

そうなると、銀だこの買い付け一つで市場が左右されるため、安定調達が非常に難しい。天かす、青のり、紅ショウガという他の料理ではニッチな食材でも、同様の現象が発生した。しかも店舗数が増加するにつれて、スタッフのレベルの差が激しくなり、味や、サービスもばらつきが目立つようになった。




通常規模が拡大すれば「スケールメリット」が働くが、銀だこに関しては「スケールデメリット」の方が大きくなってしまっていたのだった。
タコリスクは、タコで回避する!

こうした場合、経営論のセオリーで言えば、リスクの高いたこ焼き業態はほどほどに、他の飲食業態にも進出して、拡大していくのが飲食チェーンの経営戦略の王道だ。しかし、たこ焼きにこだわる銀だこは違った。「タコのリスクは、自らのタコで回避する」べく、商社任せの調達から、タコの自社調達にかじを切ったのだ。

世界中の海から契約漁業でタコを調達。なんと、タコをとらない、食べない国に対しても、タコのとり方をゼロから指導して、世界中でタコ漁を展開した。たこ焼き屋がアフリカの僻地まで行ってタコ漁業を指導したわけだ。加工用には、国内工場で体制を整えた。さらには、本格的には世界で初めて宮城県・石巻市でタコの養殖体制の構築も進めている。

たこ焼き業態に徹底してこだわるからこそ、たこ焼きの機械も「完全自社特注」のオーダーメード品で統一。従業員のレベルを底上げするため、銀座の研修センターで教育体制も整えた。こうしてたこ焼き専業業態にふさわしい体制を本気で整えた。

佐瀬社長は、「もし、たこ焼き以外の事業にも当初から注力していたら、現在はなかった」と断言する。最大の成功要因は、逃げずに「タコ焼き1本に絞り込んだこと」だと言うのだ。

つまり、銀だこは、たこ焼きに絞り込んで自ら退路を断ったので、逃げ道がなかった。逃げ道がないからこそ、タコの調達など、常識にとらわれず創意工夫ができ、逃げなかった中で、社員みんなの気持ちが一つになっていった。

佐瀬社長は言う。「お金で動く人は、すぐに去っていきます。お金ではなく、逃げずに、リスクを取ってでも、みんなが「ワクワク」することを共通目標=夢にしていくことが人がついてくる秘訣だと思います」。

自分たちの携わる「世界的な和のファストフード」であるたこ焼きと、共食という日本の文化を世界に発展させていく。安易にリスクを分散せず、熱い想いを貫いたからこそ、人がついてきたわけだ。
8本足でなく、1本足で信念を貫く

もちろん直近では、銀だこが大きく成長した後、他業態にも展開を進めているが、あくまでそれも銀だこを起点としている。

たこ焼きという和がつまったファストフードを世界に広めることができるか?佐瀬社長の夢は大きい

例えば、たい焼き業態「銀のあん」はたこ焼きと近い原材料で、同じ工場ラインで生産が可能だ。また、近年買収した、アイスクリーム業態「コールドストーン」は、夏につよいアイスクリームと冬に強いたい焼きとの補完関係をうまく実現している(例えば、最近はたい焼きの銀のあんと隣同士で出店、同じ人員が夏はアイスクリーム、冬はたこ焼きを売っているのだ!)

こうして、銀だこをメインとしながら、周辺業態や、さらには海外展開を進めつつある銀だこ。最近は、現地向けで焼くのが簡単な機械を導入の上、アジアを中心に展開を加速させている。

もちろん何でもリスクをとって1本足でいけば必ず成功するというわけではない。銀だこの影には、1本足打法で去っていった、数多くのライバル企業がいる。

しかし、銀だこの例が示しているように、「リスクを嫌うあまり、すぐに分散」のようなスタンスでは、人がついてこないのもまた事実なのである。

1つの目標を実現するためには、途中で大きな困難が付きまとう。そんな時、タコ足のように8本ではなく、あえて1本足に絞りその他を捨てる意志と覚悟があれば、道は開けるということを、銀だこは教えてくれている。

「和のファストフードであるたこ焼きと、共食という日本の文化を世界で発展させていく」。創業当初は、数名で語っていたのと同じ夢を、これから世界で展開させていくことができるだろうか。これからの銀だこの飛躍に期待したい。