2013年5月8日水曜日

武雄市図書館、改装1カ月で利用者急増 DVD貸し人気


武雄市図書館、改装1カ月で利用者急増 DVD貸し人気
2013/5/1 2:05




 DVDレンタル店「TSUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が運営する佐賀県武雄市の市立図書館「武雄市図書館」が改装開業してから1カ月。DVDレンタルや書籍販売のコーナー、カフェも併設し、利用者数は当初予想の2.3倍の水準で推移している。滑り出しは上々だが、地元店主らの間では図書館の集客力を危惧する声も上がっている。



正面玄関そばには書籍販売コーナーやカフェが陣取る(佐賀県武雄市の武雄市図書館)


 4月のある日曜日。図書館の200台分の駐車場はすぐに満車となり、警備員は別の公共施設の駐車場への誘導に追われた。続々と訪れた車は佐賀県外のナンバーも目立った。


 「市と民間が共同で企画段階から立ち上げた施設が市民から支持された」。武雄市の樋渡啓祐市長は4月1日に改装開業した図書館の盛況ぶりに自信を深めている。利用者数は1日平均約3200人と改装前の4.5倍に達し、当初の年間予想(50万人)と比べても2.3倍のペースだ。


 同市は図書館の運営費削減やサービス向上を狙い、5年間運営を委託する指定管理者にCCCを選定した。改装費は市が4億5000万円、同社が3億円を負担。市は年間1000万円の運営費削減を目指す。


 図書館は年中無休で、開館時間は午前9時~午後9時。入り口周辺にはDVD・CDレンタルや書籍販売のコーナーを設け、DVD・CDは7万5000枚、書籍は4万冊を取りそろえた。同社がフランチャイズチェーン(FC)方式で運営するカフェ「スターバックスコーヒー」も入り、図書館に飲料を持ち込める。


 「カフェ併設店はリピーターが多い。DVD・CDレンタルや書籍販売も好調だ」。同社の桜沢圭一・蔦屋書店武雄市図書館マネージャーは複合施設の相乗効果を語る。今後は講演会や展示会など新たな集客策も練るという。


 親子3人で訪れた武雄市の30歳代男性会社員は「開館時間が延びて便利」と評価。同県嬉野市の女子高生は「スタバはうれしいけれど、人が多過ぎて勉強する席を確保するのに一苦労」と苦笑する。


 生まれ変わった図書館はおおむね順調な滑り出しだが、その人気ぶりは必ずしも歓迎一色ではない。「個人経営では太刀打ちできない。顧客を奪われないように、丁寧な接客を心掛けるしかない」。武雄市内でDVDレンタル店を営む店主は警戒感を募らせる。


 樋渡市長は「図書館は(同市を)住みたくなる街にするためのエンジン。問題点があれば柔軟に修正する」と話す。同市は6月末に利用者を対象に、図書館の使い勝手などに関するアンケート調査を実施する予定。人口減が続く同市を「住みたくなる街」に変貌させるための模索は今後も続く

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