2013年4月9日火曜日

アイリス・オーヤマ「家電低迷」のなかで倍々ゲームの秘密


アイリス・オーヤマ「家電低迷」のなかで倍々ゲームの秘密
2013/4/ 9 18:05






かつては日本の「お家芸」といわれた家電だが、韓国、中国メーカー、さらには東南アジアのメーカーの台頭で厳しい状況が続く。そんななかでも毎年売り上げを倍増させているのが「アイリスオーヤマ」だ。強さの秘密はどこにあるのか。
リーマンショック後に参入。LED照明ではシェア1位

キャスターの国谷裕子は「これまで家電業界を席巻してきた大手メーカーは、円安に振れ始めたいまでもまだ苦しい状況に置かれています。これに対し、家電市場に名乗りを上げた中小の企業が業績を上げています」という。

アイリスオーヤマはもともとプラスチックケースなどをホームセンターなどで販売する日用品の大手だが、リーマンショック後の4年前に電子レンジや掃除機など家電に参入した。いまや家庭用LED照明では安さを武器にシェア1位だ。アイリスオーヤマの開発企画説明会では、新製品の企画説明は10分間までに決められている。即断即決で製造・販売と決まると、消費者のニーズを開発担当者に伝える。たとえば、ホームセンター担当のバイヤーは「新製品の掃除機の色が白だけでは消費者に満足されない。もっと多彩な色が必要だ」と注文を出す。

アイリスは即戦力の開発技術者を確保するため、大手家電メーカーをリストラされた技術者を採用している。再就職した技術者は「これまでやってきたことがこういう形で生かされるのは喜びです」と話す。

コストダウンも徹底している。既存の家電製品を分解し、どの部分でコストダウンができるかをとことん追求する。大山健太郎社長は「家電新製品の製造では、下請けや孫請けにできるだけ出さないようにしています。出せばそれだけコストアップになりますからね」と話す。
企画から店頭に並ぶまでのスピードに強さ

森本博行(首都大学東京大学院教授)は「中小メーカーの強みは、低価格でいち早く世に送り出せることです。大手メーカーは製品保証や量販店のセールスで、早くても開発から2年はかかります」という。

国谷「たしかに、大手と比べて中小メーカーの方が臨機応変に対応できるでしょう。でも、製品の品質に不安がないのでしょうか」

森本「自社生産することで品質も高まり競争力も付きます」

ただ、中小メーカーにできるのは、家電といっても低技術製品だ。だから開発期間も短いのだが、消費者に目新しさがなくなれば逃げられるのも速い。

ナオジン

NHKクローズアップ現代(2013年月日放送「『スピード』に勝機あり 新興家電の戦略」)

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