2017年3月7日火曜日

DMM.com



■北都のビジネスモデル

ビデオの原本を元にして、当時は大量のビデオデッキを導入し、パートのおばちゃんがそれを使ってひたすらダビングを繰り返して大量生産していたらしいです。。。

そしてできたAVを100本、セットにしてビデオ屋に送りつける(無料で)

3ヶ月後、売れ残った分だけを返品してもらい、売れた分だけ資金回収。
お店側は仕入れる必要がなく、売れた分だけ支払うので在庫リスクがない。
(いわゆる「富山の薬売り」方式による委託販売モデル)

時には、送ったビデオが返ってこないこともあったが、元々ダビングによって作られているものなので、原価は非常に小さいです。。。
(デジタルコンテンツや映像コンテンツって、コンテンツそのものに価値があるため、いくら複製しても原価は変わらない特性があったりするんですよね)

この販売方式の究極の利点は返却された在庫を見て「どの作品がどれだけ売れたかがわかること」です。アナログな方式ですが、確実なデータを手に入れられる仕組みを作った北都は、そのデータを元に「売れる作品だけを効率よく作れるように」改善を重ねました。

さらに売れたビデオのデータが素早く、より膨大に入手できるように、POSレジをビデオ店に無料でばら撒いたのだそう。販売データを独占し、それを元に商品を最適化し改善していく。この仕組で北都は業界No.1のアダルトメーカーに上り詰めました。

インターネット黎明期だった当時、これまでフィルムビデオだった映画をオンラインで配信するには、版権処理に時間を要しました。しかし、AVの場合はすでに北都が業界トップの版権を持つ会社だったので、すぐにオンライン配信に移行することができたんですね。

そしてついに1998年にネット配信事業を開始、1999年にDMM.com(当時の社名はデジタルメディアマート)が誕生します。この時の亀山会長の年齢は38歳です。30歳で北都を創業し、38歳でようやくネット配信のDMM.comが誕生。DMM.comはここから驚異的な成長を遂げて現在に至るというわけです。

0 件のコメント:

コメントを投稿